月組・風間柚乃さん主演の『稲妻開化譚-イナズマカイカタン-』が、いよいよ2026年9月13日に開幕します。
昼は新聞記者、夜になると謎の怪盗「稲妻小僧」。
そんな二つの顔を持つ主人公を風間さんが演じるとあって、作品発表の段階から気になっていた方も多いのではないでしょうか。
ヒロイン格の岩城麻里を演じるのは白河りりさん。そして彩海せらさん、七城雅さん、雅耀さんなど、これからの月組を担うスターも出演します。
舞台となるのは、文明開化の華やかさと混乱が入り交じる明治18年の東京。
伊藤博文や板垣退助、夏目金之助、秋山真之など実在の人物も登場し、単なる怪盗活劇だけでは終わらなさそうな作品です。
そしてもうひとつ気になるのが、この公演が行われる「今」というタイミング。
月組トップスター鳳月杏さんの退団が決まる中、風間さんが主演としてどんな舞台を作るのかにも注目が集まりそうです。
今回は開幕前の公式情報をもとに、『稲妻開化譚』のあらすじ・配役・注目キャスト・見どころをまとめてみました。
※この記事は2026年9月7日時点で発表されている公式情報をもとにしています。
風間柚乃主演『稲妻開化譚』が9月13日に開幕
『稲妻開化譚-イナズマカイカタン-』は、齋藤吉正先生の作・演出による月組公演です。
主演は風間柚乃さん。
まず兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで2026年9月13日から22日まで上演され、その後KAAT神奈川芸術劇場へ移り、10月4日から10日まで公演されます。
風間さんは2014年に初舞台を踏んだ100期生。
これまで『LOVE AND ALL THAT JAZZ』『BLUFF-復讐のシナリオ-』などで主演を経験し、今回も作品の中心を担います。公式プロフィールでも『BLUFF』は好きだった役のひとつとして挙げられています。
そして今回の主人公が、かなり面白そうなんです。
『稲妻開化譚』とはどんな作品?
舞台は明治18年の東京。
風間柚乃さん演じる東瀬風馬は、茗荷谷にある小さな新聞屋「新聞開化反(カイカタン)」で主筆を務めています。
庶民の日常から政治家の醜聞まで、「本当なの?」と思うような記事を書いて人気を集める新聞記者です。
ところが風馬には、もうひとつの顔があります。
昼は新聞記者。
夜は怪盗「稲妻小僧」。
戊辰戦争では二本松少年隊として戦った過去を持ち、明治の世の中に疑問を抱きながら、怪盗としても暗躍しているのです。
そんな風馬のもとへ、伊藤博文からある依頼が舞い込みます。
盗まれた黄金の「ツィーアテラー(飾り皿)」を取り戻してほしい――。
そこから物語が大きく動き始めます。
文明開化というと華やかなイメージがありますが、公式の作品紹介では、急速な近代化による**「光と闇」**を抱えた東京が舞台として描かれています。
怪盗ものらしい痛快さだけでなく、戊辰戦争を経験した風馬の過去や、新しい時代の中で生きる人々の葛藤も物語のポイントになりそうです。
風間柚乃が演じる東瀬風馬はかなり濃い主人公
今回、特に楽しみなのが東瀬風馬という人物です。
新聞記者だけでも十分キャラクターが立っています。
そこに、
二本松少年隊の生き残り
+新聞屋の主筆
+怪盗「稲妻小僧」
という設定まで加わります。
一人の人物の中に、明るさも影もありそうですよね。
風間柚乃の芝居力が生きそう
風間さんといえば、コミカルな芝居から影のある人物まで、役によってかなり印象を変えるスターです。
公式プロフィールでは、新人公演『グランドホテル』のオットー・クリンゲライン、『チェ・ゲバラ』、そして『BLUFF』のドノヴァンを好きだった役として挙げています。
今回の東瀬風馬も、単純な「かっこいいヒーロー」ではなさそう。
新聞屋では口の達者な人物として世間を騒がせ、夜になれば怪盗として街を駆ける。
しかもその奥には、少年時代に戦争を経験した過去がある。
風間さんがこの何層もある人物をどう見せてくれるのか。
今回一番の見どころになりそうです。
白河りり演じる岩城麻里との恋模様も楽しみ
風馬と関わっていく岩城麻里を演じるのは白河りりさんです。
麻里は士族の娘で、子どもたちを集めて私塾を開いている女性。
風馬の新聞に載る下世話な記事を嫌っているため、二人は事あるごとに喧嘩を繰り返します。
ところが公式の作品紹介には、二人が**「反目しながらも惹かれ合う」**ことも示されています。
これはちょっと楽しみですよね。
最初からお互いに好意を持っている二人ではなく、
「何なのこの人!」から始まる関係。
風馬の新聞記者としての顔しか知らない麻里が、怪盗「稲妻小僧」の存在とどう関わっていくのかも気になります。
風間さんと白河さんの掛け合いにも注目したいところです。
彩海せら演じる田丸信造にも注目
そして今回、かなり気になるのが彩海せらさん演じる田丸信造です。
公式配役には現在の田丸信造だけでなく、「信造(二本松少年隊)」という少年時代の役も掲載されています。
さらに風馬にも「風馬(二本松少年隊)」という少年時代の配役があります。
つまり田丸信造は、風馬の過去と深く関係している人物であることがうかがえます。
現在と過去がどのようにつながっていくのか。
そして風馬と信造が現在どんな関係にあるのか。
ここは物語の大きなポイントになりそうです。
風間さんと彩海さんは、それぞれ芝居で存在感を見せてきたスター。
二人がどんな芝居をぶつけ合うのかも楽しみですね。
七城雅・雅耀ら若手月組スターもチェック
今回の出演者を見ると、若手スターの役にも目が向きます。
七城雅さんは浜崎義男。
美颯りひとさんは本木隆太。
そして雅耀さんは秋山真之を演じます。
特に雅さんが演じる秋山真之は実在の人物。
さらに劇中には伊藤博文、板垣退助、夏目金之助など、歴史上の人物も登場します。
架空の主人公である風馬たちと、実在人物をどのように絡ませていくのか。
齋藤吉正先生らしい遊び心のある明治世界になりそうで、こちらも楽しみです。
七城雅さんや雅耀さんをはじめ、100期以降の若手スターについては、「宝塚の3桁期とは?100期以降の注目スターと世代交代を初心者向けに解説」でも詳しく紹介しています。
『稲妻開化譚』で注目したい5つの見どころ
ここまでの公式情報を整理すると、観劇前に特に注目したいのは風間柚乃さんが新聞記者と怪盗という二つの顔をどう演じ分けるのか、白河りりさんとの反発から始まる恋模様、彩海せらさん演じる田丸信造と風馬の過去、伊藤博文ら実在人物との絡み、そして七城雅さん・雅耀さんら若手スターの活躍です。
とにかく主人公の設定が濃い。
それだけに、コメディ、恋愛、アクション、歴史ドラマと、いろいろな要素が詰まった作品になりそうです。
特にタイトルの「開化譚」と新聞屋の名前「新聞開化反」を掛けた世界観も面白く、幕が開いたら細かな演出までチェックしたくなりますね。
『稲妻開化譚』の主演は風間柚乃にとってどんな意味を持つ?
そして、どうしても気になってしまうのが、この主演公演が行われるタイミングです。
現在の月組トップスター・鳳月杏さんは2027年3月での退団を発表しています。
『稲妻開化譚』は2026年9月から10月。
その後、風間さんは鳳月さんの退団公演となる『天穹のアルテミス』『Belle Époque』へ出演予定です。
もちろん、
『稲妻開化譚』で主演する=次期トップ就任
と考えることはできません。
宝塚のトップ人事は、ひとつの主演公演だけで決まるものではなく、組替えなどさまざまな可能性があります。
ただ、鳳月さんの退団が決まっている時期に、風間さんが主演として一本の作品を任されることは、今後の月組を見ていくうえでも注目したくなる材料のひとつです。
風間さんの主演歴や2027年カレンダーでの扱いなどを含め、鳳月杏さん退団後の人事については、「月組次期トップは誰?鳳月杏退団後は風間柚乃?組替えの可能性も考察」で詳しく考察しています。
2027年カレンダーでも風間柚乃に注目
『稲妻開化譚』とあわせて見ておきたいのが、2027年版宝塚カレンダーです。
風間さんは2027年版でスターカレンダーやパーソナルカレンダーなどに登場。
もちろんカレンダーだけで人事は判断できませんが、公演の主演歴などと並べて見ると、2027年に向けて風間さんへの注目度が高まっていることは感じます。
2027年版カレンダーから月組だけでなく花組・雪組・星組・宙組の今後を考察した記事は、「宝塚2027年カレンダーから人事を考察!掲載メンバーで見える来年の宝塚を解説!」でまとめています。
『稲妻開化譚』の公演日程とチケット料金
『稲妻開化譚』は兵庫と神奈川の2会場で上演されます。
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールは、2026年9月13日から9月22日まで。座席料金は全席8,000円です。
KAAT神奈川芸術劇場は、2026年10月4日から10月10日まで。S席8,300円、A席5,000円となっています。
チケットの販売状況は変動するため、観劇を考えている方は宝塚歌劇公式ホームページや各プレイガイドで最新情報を確認してください。
宝塚のチケット購入そのものが初めてという方は、「宝塚チケットの取り方を初心者向けに解説」も参考にしてみてください。
『稲妻開化譚』はライブ配信も予定
劇場まで行けない方にはうれしいことに、兵庫公演のライブ配信も発表されています。
対象となるのは2026年9月21日15時公演。
公式ではPCやスマートフォンなどから視聴できるライブ配信の実施が案内されています。
遠征が難しい方やチケットを取れなかった方も、風間さんの主演舞台を見るチャンスがありますね。
開幕後は実際の舞台もチェックしたい
この記事を書いている2026年9月7日時点では、まだ公演は開幕していません。
そのため現在わかっているのは、公式に発表されているあらすじや配役、公演情報までです。
実際に幕が開けば、
風間さんの怪盗姿はどうなのか。
白河りりさんとの掛け合いは?
彩海せらさんの田丸信造はどんな人物なのか。
若手スターにはどんな見せ場があるのか。
公式情報だけではわからなかった部分も見えてくるはずです。
開幕後は実際の舞台で印象的だったポイントや、新たにわかった見どころも追記していきたいと思います。
風間柚乃主演『稲妻開化譚』いよいよ開幕!
昼は新聞記者、夜は怪盗「稲妻小僧」。
戦争を経験した過去を持ちながら、新しい時代の東京を駆け抜ける東瀬風馬。
設定を読むだけでも、かなり魅力的な主人公です。
風間柚乃さんがこの一筋縄ではいかない役をどう作り上げるのか。
そして白河りりさん、彩海せらさん、七城雅さん、雅耀さんら月組メンバーがどんな世界を作っていくのか。
作品そのものへの期待はもちろん、鳳月杏さん退団後の新しい月組へ向かう時期だからこそ、風間さんが主演として見せる姿にも注目したい公演です。
『稲妻開化譚-イナズマカイカタン-』。
まずは9月13日の初日を楽しみに待ちたいですね。


