宝塚歌劇団95期生といえば、歴代タカラジェンヌの中でも優秀なメンバーが揃っている事で有名な学年です。2023年現在、すでに2名がトップスターとして活躍中で、2番手として活躍しているのが2〜3名います。
2023年3月現在、95期生の男役3名がトップスターと聞くと、その凄さがお分かりいただけると思います。ちなみに退団した娘役3名も元トップスターです。
そこで今回は、神的な学年と呼ばれている95期生の音楽学校入学時・宝塚歌劇団入団時の成績順について紹介します。
また、95期生の中でこれからトップスターになりそうな生徒についても予想をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
宝塚歌劇団95期生とは?
宝塚歌劇団は、宝塚音楽学校を卒業した人が入団する劇団ですが、卒業しても劇団員を『生徒』と呼びます。95期生とは、2007年に宝塚音楽学校に入学し、2009年に宝塚歌劇団に入団した生徒たちをいいます。
109周年(2023年)を迎える長い宝塚歌劇団の歴史の中で、さまざまな学年があったわけですが、95期生ほど粒ぞろいの学年は珍しいと言われています。私も彼女たちの文化祭を拝見しましたが、本科生にしてすでにタカラジェンヌの風貌が備わっており、とっても見応えがありました。
宝塚音楽学校の文化祭は本科生の卒業公演として、毎年2月ごろに宝塚バウホールで上演されます。声楽・バレエ・日本舞踊・演劇などで構成され、2年間の学習の成果が披露されます。憧れの宝塚歌劇団の初舞台を目前に、本公演さながらの舞台を披露するのが宝塚音楽学校の文化祭です。
95期生の神7とは?
優秀な生徒が集中したと言われる95期生の中でも、さらにスター性があり、すでに開花させている生徒がいます。いわゆる神7と呼ばれるメンバーですが、ここで1人ずつご紹介します。
礼真琴(星組・トップスター)
愛称 | まこっつあん・こと・こっちゃん |
出身地 | 東京都江戸川区 |
誕生日 | 12月2日 |
身長 | 170cm |
代表作 | 『ロミオとジュリエット』『ロックオペラ モーツァルト』『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』 |
95期生の中でもひときわ輝きを放つトップオブトップのスターです。音楽学校の文化祭から頭角を表し、入団前から路線まっしぐらの方です。
礼真琴さんの魅力についてはこちらの記事をご覧ください
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柚香光(花組・トップスター)
愛称 | れい |
出身地 | 東京都杉並区 |
誕生日 | 3月5日 |
身長 | 171cm |
代表作 | 『はいからさんが通る』『花より男子』『元禄バロックロック』 |
リアルな男性像を追求しているスターさんで、宝塚の男役の中では間違いなく『彼氏にしたい男役No.1』でしょう。
柚香光さんについての記事はこちらをどうぞ
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月城かなと(月組・トップスター)
愛称 | れいこ |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
誕生日 | 12月31日 |
身長 | 172cm |
代表作 | 『ダル・レークの恋』『今夜、ロマンス劇場で』『グレート・ギャツビー』 |
安定の演技力で温かみのある役も冷血な男性像も創り上げられる懐の深さを感じる男役です。美しさの点で言えば宝塚でも一二を争います。
月城かなとさんについての記事はこちらをどうぞ
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朝美絢(雪組・2番手)
愛称 | あーさ |
出身地 | 神奈川県鎌倉市 |
誕生日 | 11月6日 |
身長 | 169cm |
代表作 | 『A-EN』『義経妖狐夢幻桜 』『ほんものの魔法使』 |
テレビ出演すると必ずSNSがざわつくほどのイケメンです。娘役もこなせるので演技の幅が広い点が魅力。舞台人としてはもちろんなのですが、とにかく人柄がよさそう!
瀬央ゆりあ(星組・番手未定)
愛称 | せおっち |
出身地 | 広島県広島市 |
誕生日 | 6月15日 |
身長 | 172cm |
代表作 | 『デビュタント』『ザ・ジェントル・ライアー』 |
往年の鳳蘭さんを思わせるような規模の大きな男役です。引き込まれそうな大きな瞳に夢中なファンも多いことでしょう。
桜木みなと(宙組・番手未定)
愛称 | ずん |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
誕生日 | 12月27日 |
身長 | 170cm |
代表作 | 『壮麗帝』『カルト・ワイン』 |
アイドルっぽいルックスがとっても愛くるしく、男っぽい役柄を演じるときなどは見た目とのギャップがたまりません!
水美 舞斗(花組・2番手⇨4月28日以降専科へ移動)
愛称 | みなみ |
出身地 | 大阪府寝屋川市 |
誕生日 | 6月28日 |
身長 | 170cm |
代表作 | 『Senhor CRUZEIRO!』『銀ちゃんの恋』 |
正統派男役といった雰囲気のある男役です。柚香光さんと同じく、とってもリアルな男性像が演じられる方でガチ勢が多いのではないでしょうか。
(敬称略)
娘役でトップスターになった方々はすでに退団されており、次のステップに進まれています。ちなみに娘役メンバーは、愛希れいかさん・実咲凜音さん・妃海風さんです。
その他にも、輝月ゆうまさん・晴音アキさん・愛すみれさんなどがいらっしゃって、実力派揃いであることは間違いありません。
95期生の成績順は?
宝塚歌劇団95期生の入団時の成績は以下の通りです。
首席:礼真琴
2番:ひろ香祐
3番:水美舞斗
4番:実咲凜音
5番:妃海風
6番:晴音アキ
7番:愛すみれ
8番:彩花まり
9番:花瑛ちほ
10番:涼華まや
11番:桜路薫
12番:桜木みなと
13番:楓ゆき
14番:愛希れいか
15番:紫りら
16番:実羚淳
17番:月城かなと
18番:真鳳つぐみ
19番:真みや涼子
20番:柚香光
21番:輝月ゆうま
22番:七生眞希
23番:星乃あんり
24番:朝美絢
25番:愛羽ふぶき
26番:凰津りさ
27番:こと華千乃
28番:天月翼
29番:伶美うらら
30番:早桃さつき
31番:美里夢乃
32番:白峰ゆり
33番:朝央れん
34番:妃桜ほのり
35番:和城るな
36番:逢月あかり
37番:美蘭レンナ
38番:雪華さくら
39番:真衣ひなの
40番:瀬央ゆりあ
41番:麗奈ゆう
42番:優ひかる
43番:留美絢
44番:蓮珠こうき
45番:萌吹まほろ
(敬称略)
礼真琴さんの首席入団はファンの間では有名ですよね。文化祭も主役を演じられており、とても目立つ存在です。今はその輝きにさらに磨きがかかり、押しも押されもせぬ宝塚歌劇団を代表するトップスターに成長されています。
意外にも神7と呼ばれる面々は、成績トップ近辺にいるわけではないようですね。瀬央ゆりあに関しては40番だったとは驚きました。
宝塚音楽学校をトップ入学したのは?
宝塚歌劇団95期生は、2007年に宝塚音楽学校に入学した生徒です。トップの成績で入学したのは朝美絢さんと言われています。入団当時は24番なので、成績が下がったみたいですね。実は、元月組トップスターの天海祐希さんは、宝塚音楽学校入学時はトップの成績でしたが、入団時は26番でした。
宝塚歌劇団で活躍している方は、成績がまったく関係ないとは言えませんが、成績が落ちてしまってもダイヤモンドの原石であることは変わらないのだということがわかります。
宝塚音楽学校の首席入学の決め方は?
宝塚音楽学校の入試は、毎年競争率が高くて、超難関と言われています。そんななか、トップで入学する方はバレエ・声楽・面接のどれもが優れていると言える人です。しかし、首席を決めるのは実技や面接だけではありません。
宝塚音楽学校の先生方や、「その受験生が入学してから、同期をとりまとめられるかどうか」といった点を見ています。朝美絢さんは、おそらく全受験生の中でリーダーシップが取れると判断された方なのでしょう。
入団してからも試験はある?
宝塚歌劇団というところは、入団してからも試験があります。試験が実施されるのは、入団してから1年目(研1)3年目(研3)と5年目(研5)の生徒です。
科目については歌唱・ダンス・日舞・演技が実施されます。しかし、在団中の試験ですので、公演中の方、お稽古中の方、お休み中の方など条件はまちまちで、不公平感はあるんですが、そんななかしっかりと準備をして試験に臨んでいるなんて、やっぱり宝塚歌劇団の生徒さん方は偉いですね!
試験の成績は宝塚おとめの写真の掲載順番やパンフレットなどに反映されますので、ファンはおのずと自分の推しの成績がわかってしまうシステムになっています。
研5の試験は、宝塚歌劇団の生徒としての最後の試験ですので、この結果が一生付きまとうことになるわけです。例えば宝塚のOG会などがあったら、研5の成績順に並んだり、発言したりというケースがあります。
宝塚歌劇団95期生でこれからトップになれるのは誰?
宝塚歌劇団95期生は、すでに3名がトップスターに君臨しています。まだ、神7でトップになっていない方もいらっしゃるので、これからどうなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。ここでは、トップスターになれる可能性を残している方について紹介します。
雪組・朝美絢さんの場合
朝美絢さんは、すでに雪組の2番手として活躍中ですし、バウホール主演・東上公演主演も順当にこなしているので、ほぼ間違いなく現トップ(2023年3月現在)の彩風咲奈さんが退団後は雪組トップスターになるでしょう。
学年のバランスとしても、彩風咲奈さんが93期生で朝美絢さんが95期生と流れも悪くありません。他に朝美絢さんのトップ就任を邪魔する方もいらっしゃらず、おそらく何の問題もなく雪組トップになられるはずです。
星組・瀬央ゆりあさんの場合
瀬尾ゆりあさんのトップ就任は非常に微妙です。今のところ2番手就任も微妙で、その原因は月組から組み替えとなった暁千星さんの存在。暁千星さんは2022年5月27日付けで星組に組み替えになっており、そこから現在に至るまで番手は決まっていません。
暁千星さんの組み替えについてはこちらに記事がありますので、どうぞ↓↓↓↓
2023年6月には『1789』の上演も決まっており、大作上演とあってさらに番手ぼかしは続くと考えられます。本来なら2021年12月に当時、星組2番手だった愛月ひかるさんが退団した後は、そのまま2番手に進むはずだったんですけどね。
星組に関しては、さらに下級生の極美慎さんも控えているため、トップ争いは非常に過酷と思われます。瀬央ゆりあさんは元星組トップの礼真琴さんと同期の95期生ですから、もしかしたらトップ就任はないのかも?なんて思ってます。さらに暁千星さんだって油断しているとトップ就任は難しいのでは?とも考えています。
宙組・桜木みなとさんの場合
宙組・桜木みなとさんに関しては、ファンの間では「月組に移動かも?」などと噂されており、こちらもトップ就任時期は未定。宙組は真風涼帆さんが退団を発表したばかりで、次期トップは芹香斗亜さんに決定しています。芹香斗亜さんが長期政権となってしまうと宙組でトップになるのは難しいかもしれません。
月組に移動になったところで、月組もとってもややこしい状態で、トップ就任までは一波乱ありそう。鳳月杏さんはトップ就任はないとしても、劇団推しが顕著な風間柚乃さんが君臨しています。彼女の人気ぶりを見ると桜木みなとさんはちょっと影が薄いかな〜とも感じてしまいます。
花組・水美舞斗さんの場合
水美舞斗さんの専科への移動は本当に驚きました。この方も現トップの柚香光さんとは同じ95期生ですので、仕方がなかったのかもしれませんね。したがって、花組も2番手はごちゃごちゃです。
三井住友VISAカードのスポンサー付きである永久輝せあさん2番手就任かな〜とも思いますが、とにかく下級生の成長が目を見張るものがあります。特に注目すべきは星組から花組に舞い戻った綺城ひか理さん。(別に下級生って歳じゃありませんが…)芝居といい、歌といい、ダンスといい素晴らしいです。そして背が高くてカッコいい!
そして、聖乃あすかさん。舞台を拝見しても「え?男性?」って思うほど、超絶カッコいい!こんな才能豊かな下級生が育っているので、なかなか番手決定は難しいようです。
まとめ
魅力的な男役揃いで、宝塚歌劇団を席巻する勢いの95期生ですが、同期故にトップスターになるタイミングが難しいところです。同学年でトップと2番手という立場になってしまうと、どうしても2番手になった方はトップを諦めざるを得ないか、組み替えとなるのは仕方のないことなのでしょう。
そろそろ95期生トップ陣の進退も気になるところです。次は誰がトップスターになるのか、ヤキモキしながら見守ることになりそうです。
※花組・水美舞斗さんは2023年4月27日まで花組に在籍です。