宝塚歌劇団の生徒が退団するときに、同期生や同じ組の生徒からもらう花束がありますよね。あの花束のことを『退団ブーケ』と呼びます。
とても素敵で豪華な花束なのですが、現実世界とはかけ離れたものであるだけに退団ブーケについて色々と疑問を持っていませんか?
「あれって生花?それとも造花?」
「形に決まりはあるの?」
「費用はどのくらいかかるの?」
今回はそんな退団ブーケに関するあなたの疑問にお答えします。
宝塚の退団ブーケは造花じゃないよ!生花だよ!
宝塚の退団ブーケは、ほとんどが生花で作られています。
最近ではプリザーブドフラワーで作る方もいるようですがまだまだ生花の方が主流のようです。
最近は生花に色とりどりのカラーで染色したり、花びらに文字やラメを入れたりと加工ができるようになったので、豪華なデザインの退団ブーケを作ることが可能になりました。
あのゴージャスなブーケが全て生花で作られているなんて本当に贅沢ですよね。
費用は使用するお花や材料によってさまざま
費用は花の種類やその他使用する材料によって異なります。
宝塚にあるお花屋さんで作っていただけるんですよ。
他にもInstagramでブーケの紹介をされている花屋さんもあるので興味のある方は覗いてみてください。
あのブーケは宝塚歌劇団の生徒だけが作るわけではなく、一般のお客さんでも手にすることができるので卒業式や成人式等の贈り物に作ってみてはいかがでしょうか。
退団ブーケの費用は誰が払うの?
退団ブーケにかかる費用は相場が決まっています。その費用は組子全員で人数割して負担しているわけです。
トップスターだからと言って高額なブーケを作る事はできません。必ず決まった金額の範囲内で退団ブーケを作る決まりになっています。
組の中から退団者が出た場合、退団ブーケのための積み立てを始めて、万が一費用が足りない場合はファンクラブの方からお金が出ると言うことです。
退団時は他にも準備するものがある!
宝塚を退団する際、退団者には「楽屋飾り」と言うものが必要になります。下駄箱や着到板などを白い花やレースなので飾るのがしきたりで、これらは全て同期が準備します。
なおトップスターの楽屋出の際のお花のイルミネーションやパレードに使用する車等は本人の自己負担になります。
ファンクラブの負担としては、主に白いお揃いのウェアです。組子全員分と当日お手伝いをしてくれる同期も含めて白いお揃いの白いウェアを用意します。
退団を迎えるにあたって、一般のファンとしてはただ見送るのみですが、本人やファンクラブの皆さんにとってはお金勘定が必要になるんですね。
退団ブーケの形に決まりはあるの?
退団ブーケの形には、特に決まりはありません。オーソドックスなものとしては抱きかかえるタイプのブーケが左右に分かれそれを両手に持ち前に垂れ下がるような形のブーケがあります。
抱えるタイプの花としては、たくさんのバラの花やカラーがよく見られます。
左右に分かれ前に垂れ下がるタイプのブーケは、リボンやレース、ラインストーンなどをがついた豪華なものになります。
私としては前に垂れ下がるブーケの方が、豪華な印象を持っていますが、を皆さんはどう思われますか?
客席にバラを巻いた大地真央
私が見てきた中では、大地真央さんが退団の時、たくさんのバラを抱えて出てこられ、銀橋でそのバラを客席に撒いてプレゼントをしておられました。
お客様にバラを投げて渡すのですから、当然全てのトゲを取っていたのだろうと思われます。それも大変な準備になりますよね。
宝塚の生徒は、初舞台から退団するその日まで常に同期やファンの人に支えられているとても幸せな存在だと思いました。
大地真央さんでトップ就任期間は約3年。最近ではもっと早く退団される方も多いですよね。その退団理由も様々です。
花の好みは本人の希望が通るの?
退団ブーケを制作するにあたって、退団者の希望に沿った花や材料、色を使用します。
もちろん当日のサプライズ的なプレゼントにしたいため、ある程度は希望を聞きますが想像以上の仕上がりになるよう奮発されると言うお話も聞いたことがあります。
宝塚歌劇団員として最後の花道ですので、同期や周りの人たちにとっては特別なプレゼントにしたいと言う気持ちはよくわかりますよね。
退団ブーケは公演が終わったらどうするの?
公演終了後、ブーケは小さなブーケに作り替えて、組子に配る方が多いようです。生花が使われている場合、枯れてしまっては勿体無いですものね。推しの対談ブーケだったら欲しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
退団の瞬間を彩ってくれた退団ブーケは、できるだけ長く鑑賞したいのだと思います。
まとめ
宝塚に限らず芸能界と言うところは、多かれ少なかれファンの人たちの出費や自己負担が多い世界なのだと思いました。
宝塚トップスターが退団する時、本公演の後にさよなら公演を行うのが慣例です。その際楽団やスタッフの方たちの残業代が発生するわけですが、その費用は生徒負担と言う話もあります。
ただしこれは都市伝説的なお話ですので、実際には本当かどうかは定かではありません。
真実が気になった方は退団したトップスターさんに直接伺ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。