宝塚歌劇団は100年以上続くとても人気のある劇団で、熱烈なファンがいることでも世間から知られています。
しかし、一部のファンたちの想いが熱すぎるあまり、ファンでない人やファン歴の浅い人から「怖い」と思われることもしばしばです。
この記事では、宝塚ファンは本当に怖いのか?また、私設ファンクラブの実態について紹介します。
あなたのその熱心な宝塚愛は、他人から「怖い」と思われていませんか。
※この記事はあくまでも個人の意見です。私設ファンクラブを否定するものではありませんので、ご了承の上お読みください。
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宝塚ファンは怖いと言われる理由
ここでは、宝塚ファンが「怖い」と言われる理由について紹介します。あなたは、宝塚を何回か観ているうちに、こんな経験をしたことはありませんか。
観劇姿勢に関する苦情が多い
宝塚ファンは推している組やタカラジェンヌを愛するがゆえに、稀に周囲から「怖い」と思われているのをご存知ですか。
例えば、自分ではマナーよく座っているつもりが、後ろの人から「もう少し静かにして」なんて言われた経験はないでしょうか。
宝塚ファンにとって舞台観劇はとても大切な時間であるため、少しでもそれを遮るような存在は許せません。自分の前に座っている人が座高が高かったり、首を左右に傾ける癖があったりすると、それは「憎むべき対象」となってしまうのです。
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入待ち・出待ちの状況が異常
宝塚には楽屋の入待ち・出待ちといったシステムがあります。タカラジェンヌが舞台やお稽古のために宝塚大劇場の建物の中に入るのを、ファン全体で見送る、または迎えることを言うのですが、このときのファンの移動がちょっと怖いです。
タカラジェンヌの動きを先行するようにザザザ〜〜と大人数が小走りで動くものですから、部外者はちょっと驚きます。
それだけなら問題はないのですが、部外者がファンクラブの移動を遮ろうものなら押したり、舌打ちをしたりするので、「怖い」と言われてしまうわけです。
ファン歴が長いとTwitterでも怖い
ファン歴が浅い方にとっては、SNSが大切な情報源です。雑誌やテレビではわからないような裏話が読めたり、推しの写真が見れたりするので、 Twitterやインスタを見るのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。
ところが、Twitter界でも宝塚ファンというのは怖い存在で、ちょっとフォローしようものなら「本当に好きなの?中途半端な気持ちならフォロー外して」なんて言われるケースもあります。
宝塚ファンは怖い!特に私設ファンクラブが怖い
宝塚歌劇団には2タイプのファンクラブがあります。ひとつは「宝塚友の会」で、いわば箱推し用ファンクラブのようなもので、チケットを取ったり、友の会のイベントに参加したりといった特典があります。
「怖い」のは「宝塚友の会」ではなく、私設ファンクラブです。タカラジェンヌを個別に応援するファンクラブで宝塚歌劇団公式ではありません。あくまでもファンが自発的に組織化したもので、これがつまり「怖い」の権化です。
幹部が最強
宝塚では、タカラジェンヌのお世話をする人たちを幹部と言います。スケジュール管理をしないマネージャーのようなもので、ファンクラブカーストのトップあたりにいる人たちです。
コロナ禍以降はわかりませんが、昔は幹部がタカラジェンヌのお弁当を持ち回りで作ってた時もありました。大劇場近隣の喫茶店にタカラジェンヌが指定するドリンクを水筒に入れて差し入れもします。
この幹部たちがタカラジェンヌの周りを取り囲む進撃の巨人の壁のように立ちはだかり、ファンクラブに所属していないファンは入り待ち・出待ちでお目当てのタカラジェンヌに近寄ることさえできません。
ルールが独自すぎる
私設ファンクラブには、独自ルールがあるようです。目立つものでは、入待ち・出待ちで立ち上がったり座ったりの号令がかかることです。「座って〜」「立って〜」などと指示され、その声に合わせてファンが右往左往します。
また、会服の着用を義務付けられる・会員同士でも上級生・下級生の差別がある・観劇を欠席すると代わりの人が必ず座席を埋めなけらばならないなど、厳しさを極めます。
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ちょっと宗教チック
大人数が一つの目的に向かって行動している様は少し宗教チックで、ファンクラブに所属していない方にとっては「怖い」かもしれません。
宝塚の私設ファンクラブは、貢献度が第一です。どれだけ推しのタカラジェンヌのために動いたか、またお金を使ったかでカーストのランクが変わります。
つまり、回してもらえるチケットの数だとか、座席の良し悪しなどが決定するわけなんです。
宝塚ファンは怖い理由!集団だからこその怖さ
あなたも集団の中にいると安心して行動できるところがありませんか。そりゃ少数派より多数派に所属していた方が味方が多いわけですから、安心ですよね。
私設ファンクラブの方が怖いと思われるのは、この辺の心理が大きいかもしれません。一人ひとりは優しい人でも、集団になると強きになるといったごく普通の心理状態が勝ってしまうので、少数派であるファンクラブに属さない方に向けて強気の行動をとってしまうのでしょう。
赤信号みんなで渡れば怖くない?
集団心理を表現した標語で、「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんてものがあります。小学生でも知っているこの標語ですが、これはまさに集団心理を笑ったものです。
赤信号で渡っている人の中には、「これは間違ってる」と思っている方も少なくないはず。でも、やらないと「幹部に睨まれる」わけだし、「嫌われたらチケットが手に入らない」かもしれません。
だから、集団で1人のタカラジェンヌを追いかけて、公道をゴォオオ〜っと走るなんてことができちゃうんです。
匿名性が高い
集団心理の怖いところは、大勢の中に混じっているので、匿名性が高くなる点です。
入り待ち・出待ちをしているところに一般の人が通行しようとすると「邪魔!」「どけ!」なんて言ってしまうのも、ファンクラブという隠れ蓑に入ってしまえば苦情が出ても個人を特定できません。
代表や幹部からお咎めがあっても、名乗らなけらばバレない可能性だってあります。
どんな行動も正当化される気がする
集団の中にいる限り、他のみんなと同じ行動をしていれば、正当性が保証されている気がしませんか。だって、みんなやってるんですから。
仕事が繁忙期であってもファンクラブの活動に参加しなければならなくなった時、たった1人で活動している場合は、なかなか有給なんて取れません。しかし、ファンクラブのみんなが有給取ってると思えば、「有給取るのが正義」みたいな気分になります。
宝塚ファンは怖い!ファンクラブ対処法
私設ファンクラブの方から嫌な思いをさせられて、「これは我慢できない!」と思っても、あなた1人の力では、私設ファンクラブを絶滅させることはできません。
ショービジネスはファンがあってこそ成り立ちますし、劇団側も見て見ぬ振りでしょう。よほどの事故が起こればマスコミに叩かれてファンクラブ解散!なんてこともなくはないですが、ほぼないです。
私としては、私設ファンクラブの行動は「宝塚の風物詩」として傍観するしかないと思っています。
しかし、私設ファンクラブのルールが社会のルールより優先されるものではありません。公道を占領したり、通行する人を罵倒したりするのはどう考えてもおかしいです。
署名を集めるまではいかずとも、劇団側に苦情を入れるのはアリかと思います。1人の苦情も数件重なれば劇団側も考えないではいられなくなるはずです。
宝塚ファンは怖いのまとめ
集団心理は誰にも当てはまります。学校や職場でも、少数派じゃなくて多数派だったことに安心した経験はありませんか。
つまり、集団の中に入ってしまうと、私だってやらかしてしまう可能性はかなり高いです。そして、指摘されても、非難されても集団の中にいる限り、気づかないし、訂正しようとしないかもしれません。
私としては、宝塚歌劇は舞台を楽しめばいいと思っています。タカラジェンヌさんと近しくなれたとして、蛙化現状が起きる可能性だって秘めています。美しいものは手に取らず、眺める程度が一番楽しいかと思います。
みなさんは、どうお考えですか。