宝塚歌劇団には、花組・月組・雪組・星組・宙組の5組とは別に「専科」があります。
宝塚ファンなら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
でも、応援しているスターさんが専科へ異動すると聞いたら、少し複雑な気持ちになりますよね。
「専科への異動って左遷なの?」
「トップスターになる可能性はなくなるの?」
「そもそも、どんな人が専科に行くの?」
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
実は、専科は単に第一線を退いたタカラジェンヌが所属する場所ではありません。
この記事では、宝塚の専科の役割や左遷と言われる理由、所属メンバー、給料や定年の仕組みについて、わかりやすく解説します。
宝塚の専科とは?5組との違い
宝塚歌劇団の専科とは、花・月・雪・星・宙のいずれの組にも固定して所属せず、各組の公演に特別出演するタカラジェンヌが所属するところです。
公式サイトでも、専科は各組に特別出演するスペシャリスト集団として紹介されています。
専科には、長年の舞台経験を積んだベテランや、芝居・歌・ダンスなどに優れた実力を持つ生徒が所属しています。
例えば、物語に欠かせない国王や重臣、主人公の両親など、深みのある役どころを演じることも。
若手スターの華やかさとはまた違った、経験に裏打ちされた存在感が専科の魅力です。
宝塚の舞台を支える、なくてはならない存在なんですね。
宝塚の専科は左遷なの?
結論からいうと、専科への異動が必ずしも左遷というわけではありません。
ただ、宝塚独自のスター制度を考えると、ファンが不安になる理由もわかる気がします。
なぜ専科への異動は左遷と言われるの?
宝塚では、各組のトップスターを頂点に、2番手・3番手といったスターの立ち位置が注目されます。
ファンにとっても、番手は将来のトップ就任を考える大切な材料ですよね。
ところが、専科に異動すると、それまで所属していた組の番手から離れることになります。
そのため、
「トップへの道から外れてしまったのでは?」
「組に残ることができなかったの?」
と感じるファンがいるのも無理はありません。
特に、人気のある男役スターが専科へ異動する場合は、今後の立場が見えにくくなることから、さまざまな憶測が生まれやすいのです。
専科への異動がファンの間で大きな話題になった例として、瀬央ゆりあさんのケースがあります。
専科へ異動した理由やその後の活躍については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
▶ 瀬央ゆりあはなぜ専科に異動したの?理由と宝塚の仕組みをわかりやすく解説
専科への異動は新しい活躍の場にもなる
一方で、専科には特定の組に所属しないからこそ、さまざまな作品に出演できるという特徴があります。
実際に、水美舞斗さんや瀬央ゆりあさんは専科を経験し、その後それぞれ宙組、雪組へと異動しました。
専科への異動が、そのまま退団やスターとしての可能性の終わりを意味するわけではないことがわかります。
もちろん、すべての専科異動が同じ理由で決まるわけではありません。
劇団が個々の異動理由を詳しく公表していない場合もあるため、左遷や栄転と一概に判断することは難しいでしょう。
専科にはどんな人がなる?異動する理由は?
専科に所属するのは、主に舞台経験が豊富な上級生や、特定の分野で高い実力を持つタカラジェンヌです。
ただし、専科への異動に必要な年齢や在団年数など、明確な条件が一般向けに公表されているわけではありません。
ベテランや実力派のタカラジェンヌ
専科には、組長や副組長などを経験したベテランも所属しています。
長年培ってきた芝居の技術や、舞台全体を支える安定感は、作品にとって大きな力になります。
また、歌唱力やダンス、芝居など、それぞれの得意分野を生かして活躍する生徒もいます。
作品に必要な役を演じるために、専科から特別出演するという仕組みです。
人気スターが専科に異動するケースも
専科というとベテランばかりのイメージがあるかもしれませんが、路線スターが異動するケースもあります。
水美舞斗さんや瀬央ゆりあさんの専科異動は、宝塚ファンの間でも大きな話題になりました。
それまで応援していた組から離れるのは寂しいものですが、異動によって新しい役や舞台に出会えることもあります。
専科という立場をどう生かしていくのか、その後の出演作品や組替えにも注目したいですね。
宝塚の専科メンバーは誰?【2026年10月】
2026年10月時点で、宝塚歌劇公式サイトに掲載されている専科メンバーは次の15名です。
| 専科メンバー |
|---|
| 英真なおき |
| 京三紗 |
| 汝鳥伶 |
| 一樹千尋 |
| 夏美よう |
| 万里柚美 |
| 五峰亜季 |
| 美穂圭子 |
| 高翔みず希 |
| 悠真倫 |
| 奏乃はると |
| 凛城きら |
| ひろ香祐 |
| 輝月ゆうま |
| 小桜ほのか |
経験豊富なベテランから、比較的新しく専科に加わった生徒まで、顔ぶれはさまざまです。
例えば、英真なおきさんは2025年の雪組公演『ステップ・バイ・ミー』にも特別出演しています。
また、輝月ゆうまさんや小桜ほのかさんのように、各組で経験を積んでから専科に所属した生徒もいます。
専科は年齢や経歴が一律ではなく、それぞれの個性や実力を生かして舞台を支える集団なんですね。
※所属メンバーは組替えや退団によって変わる場合があります。最新情報は宝塚歌劇公式サイトをご確認ください。
宝塚の専科の給料はどのくらい?
専科の給料について気になっている方も多いのではないでしょうか。
ただし、専科生一人ひとりの具体的な報酬額は公表されていません。
そのため、一般の組に所属する生徒より高いのか、出演回数によってどのくらい変わるのかなど、正確な金額を知ることは難しいのが現状です。
専科生の報酬は公表されていませんが、宝塚のトップスターがどのくらいの収入を得ているのかも気になるところですよね。
トップスターの年収や任期については、こちらの記事でも紹介しています。
▶ 宝塚トップスターとは?年収や任期や退団する理由について知りたい!
専科は2025年の雇用制度見直しでも別扱い
宝塚歌劇団では、2025年3月から演技者の雇用制度が見直されました。
従来は入団6年目以降、タレント契約(業務委託契約)となっていましたが、制度見直しによって専科以外の演技者も雇用契約へ移行しています。
一方、専科所属者については、引き続きタレント契約とすることが公表されています。
つまり、現在の専科と一般の組の所属生では、契約上の扱いに違いがあるのです。
ただし、タレント契約だから報酬が高い、あるいは低いということまでは判断できません。
実際の収入については、公式に確認できる範囲で考えることが大切ですね。
宝塚の専科に定年はある?退団との違い
専科には長く舞台に立ち続けるベテランがいるため、「宝塚に定年はあるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
宝塚歌劇団には従来、60歳定年とされる制度について語られてきました。
しかし、近年は雇用契約の見直しも進められており、専科生を含めた現在の定年制度や例外の適用条件について、公開情報だけで一律に断定するのは難しいところです。
専科は一般の組の所属生とは契約上の扱いも異なるため、定年についても単純に同じ条件と考えない方がよいでしょう。
専科への異動と退団は別のこと
大切なのは、専科に異動したからといって、必ずしも退団が近いわけではないということです。
専科で長く活躍する人もいれば、再び特定の組に所属する人もいます。
また、専科を経験したあとにトップスターになった例もあります。
その代表的な存在が北翔海莉さんです。
北翔さんは2012年に専科へ異動し、さまざまな組の公演に出演したあと、2015年に星組トップスターへ就任しました。
専科への異動によってトップへの可能性が完全になくなるわけではないことを示す、印象的な例ですよね。
宝塚の専科は結婚できる?
「専科なら結婚しても宝塚に在籍できるの?」という疑問もあるようです。
宝塚歌劇団では長年、結婚を機に退団するという慣例が続いてきました。
ただし、未婚であることが明文化された規則として存在するわけではないと報じられています。
2025年には、結婚による退団の慣例について劇団側が見直しを検討する考えを示したことも話題になりました。
そのため、現在の制度について「結婚したら必ず退団しなければならない」と断定することは避けたいところです。
専科だから特別に結婚が認められている、という明確な制度も確認できません。
今後の劇団の方針や制度の変化に注目したいですね。
宝塚では、結婚による退団の慣例についても見直しが検討されています。
長く続いてきた宝塚の伝統と、これからの働き方については、こちらの記事でも詳しく考察しています。
▶ 宝塚結婚したら退団を見直しへ!伝統と“タカラヅカらしさ”の行方
まとめ|専科は左遷とは限らない!実力を生かして活躍する場所
宝塚歌劇団の専科は、花・月・雪・星・宙の5組とは異なり、各組の公演に特別出演するスペシャリスト集団です。
専科への異動が「左遷なのでは?」と受け止められることもありますが、必ずしもそうとは限りません。
経験豊富なベテランや実力派スターが所属し、作品に欠かせない役どころを担っています。
また、北翔海莉さんのように、専科を経験したあとにトップスターへ就任した例もあります。
応援しているスターさんの専科異動が発表されたときは、驚いたり、寂しく感じたりすることもあるでしょう。
でも、専科でしか経験できない舞台や、新たな活躍の場が待っている可能性もあります。
これからも、それぞれのスターさんがどんな舞台を見せてくれるのか、楽しみに見守っていきたいですね。


