宝塚歌劇団宙組が、久々の特別公演「ル・グラン・エスカリエ」を宝塚大劇場で開催。この公演は、宝塚で6月30日までの期間と東京宝塚劇場で7月20日から8月25日まで上演され、各公演は80分間のショータイムという特異な形式で進行します。演出は、その情熱的な演出手法で評価される齋藤吉正氏が担当しています。
今回は、ネット上での宙組公演再開の感想と私的な感想を織り交ぜた記事をご紹介します。あくまでも個人的なブログですので、ご意見など望んでおりません。ご了承ください。
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宙組公演感想!こんな胸くそ公演は初めて!
宙組公演は、期待外れでした。宝塚メドレーと過剰な観客の拍手が続き、演者の気持ち悪い笑顔が相まって、未だかつて観たことがないような胸くそ公演!というのが正直な感想です。
演出は感情に訴えることがなく、ただ騒々しいだけ。理事長の挨拶や終演後のスピーチも追悼の言葉が一切なく、ただ簡単なお詫びと謝辞で終了だったのもファンを舐めている感じでした。
公演自体は、一部の熱狂的な擁護組ファンの熱烈な拍手で終わっていましたが、その熱量が不気味さをプラスしている感じ。倫理的にも問題山積といった感想です。
公演の内容【ネタバレ注意】
レビューショーは、宝塚歌劇団の110年にわたる豊かな歴史とその遺産に敬意を表する神メドレー形式。タカラヅカファンなら誰もが知っている、あるいは口ずさめるほど有名な楽曲たちを次々と披露していました。この公演は、歌劇団の先輩たちへのオマージュとして、親しまれた名曲が繰り広げられる特別な舞台となっています。
ショーの開幕と共に、大階段の登場。中心には、問題の要人である芹香斗亜さんが立っており、幕が開くと、階段の下にはフランス国旗を思わせる赤白青のトリコロールカラーで装飾されたハットや燕尾服、ドレスを身にまとったアンサンブルキャストが整列しています。
ショーのスタートは、瑠風輝さんが「ダル・レークの恋」から「まことの愛」を歌う場面で、左右の幕の後ろからは赤白青の衣装を着たキャストが登場します。真白悠希さんの印象的なソロがあり、「妖しい森に芹香さんが迷い込む」というシーンも展開されました。鷹翔千空さんがヘビ役で、そのミステリアスな魅力を放ちます。
ラテン音楽の名曲で知られる「ノバ・ボサ・ノバ」や「パッショネイト宝塚!」などが続き、天彩峰里さんのパフォーマンス。スペイン風のシーンでは、風色日向さんが「哀しみのコルドバ」を歌い、桜木みなとさんが闘牛士として「コルドバの光と影」で魅力を発揮しました。
若翔りつさんと真名瀬みらさん、小春乃さよさん、愛未サラさんらは、それぞれ高い歌唱力を披露し。フィナーレでは、芹香さんが「愛の旅立ち」を歌い、春乃さくらさんの「夢を売る妖精」で公演は締めくくられています。
問題の組長・芹香斗亜の挨拶内容
宝塚歌劇団宙組の特別公演では、組長の松風輝さんが「中止や演目変更についてお詫び申し上げます。一生懸命努めます」と述べ、トップスターの芹香斗亜さんは「長い間、お客様にご迷惑をお掛けしました。応援のお言葉に感謝し、千秋楽まで全力を尽くします」と挨拶しました。理事長の村上浩爾も公演前に謝罪の言葉を述べましたが、亡くなったAさんに対する直接的な追悼の言及はありませんでした。
公演は、観客によると舞台中断や妨害行為はなく、拍手が特に大きかったと感じました。また、理事長のスピーチ後や二度目のカーテンコール時には観客からの熱烈な拍手があり、芹香斗亜さんは「心からの感謝を申し上げます」と感謝の意を表しました。
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ファンの反応
ここでは、Xよりファンの反応を紹介します。
一方で「全員が拍手というわけではなく、腕組みをしていた人もいた。もやもやした思いの人もいたと思う」と話した。
兵庫県内から来た70代の姉妹は「客席は最初からずっと手拍子で盛り上がっていた。宙組のみなさんからも、やっと舞台ができたという思いが伝わってきた」と明るい声で話した。→
— Tkrzuka (@satchibipea) June 20, 2024
宙組初日、拝見しました。
客席の深い愛と宙組生への感謝が大きな拍手と手拍子で劇場内に広がり、舞台の上の宙組生はブランクなど微塵も感じさせないプロの舞台を見せてくださり、本当に感動しました!
前を向いてくださりありがとうございます。千秋楽まで、無事に走りきれますように。— マーガレット (@V1aVlHW9cYMTTGn) June 20, 2024
このショーに芹香さんをはじめとする宙組生の全ての想い、覚悟が込められている事、愛の旅立ちをどんなに大切に歌われているのか、沢山の方に見て頂たい
舞台は生きているからこそ実際見て感じ心動かされる。キキちゃんのお気持ち、届いています #芹香斗亜 #宙組 #宝塚歌劇団— smy_n (@smy_sumile) June 23, 2024
劇場に足を運んでいる方は、宙組公演再開を心待ちにしていた方ばかりでしょうから、上記のような反応になるのだと思います。
あ〜このままうやむやになってしまうのだなぁと残念です。ただ、プログラムには広告が一切なかったとのポストもあり、世間の当然の反応だと思いました。
もし何歩か譲って「ご家族の意向」(あえてご家族と書いています)で宙組舞台で一切言及しないのであれば、それが何を意味するか考えてみてくださいよ。ご家族の「宝塚歌劇団と阪急に対する全面拒否」ですよ。永遠に許さないという意思表示じゃないですか。二度と触れてほしくない。苦渋の合意の表れ
— ウェイ🍫🥤🍨 (@kiboo37) June 23, 2024
宙組ジェンヌさんを「すごく痩せてた」「食事も喉を通らなかったのか」と心配する言葉を述べつつも、そのやつれた容姿を「美しかった」と讃えらる、応援している人の苦しむ姿すらも消費することができる宝塚ファンのグロテスクさよ
— あずさ (@PqQ7FwWlaVWOTZo) June 22, 2024
世間の大半は、上記2つの意見に同意すると思います。ファンがあ〜だこ〜だ言っても、スポンサーが離れてしまえば公演継続なんてできないんですから。
芹香斗亜とか、組長とか、名前も顔写真も出て「いじめの主犯格」なんて報道された人は退団するべきじゃないかと思いますけどね。
宝塚歌劇団を愛しているのであれば、そうするべきじゃないでしょうか。大丈夫!110周年記念のイベントやら式典やらすべてをぶっ壊したトップスターとして名前は残りますよ。
宙組公演感想!のまとめ
芹香斗亜さんもトップを目指して頑張ってこられたわけですから、出演者の一番最後に大階段を降りたかったでしょう。だったらもう「気が済んだのでは?」と思ってしまう自分がいます。謝罪もなく、悪びれるそぶりもなく、一般企業では考えられない優待措置で公演ができたんですから。
中学や高校を出たばかりの若者が狭い世界しか知らないのは、今回のこのような事件につながるケースが多いのかもしれませんね。ある意味、芹香斗亜さんも宝塚歌劇団の被害者かもしれません。