宝塚のフィナーレでトップスターが背負っている大きな羽根。ご覧になったことはありますか?でも、あの羽についてこんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
「羽根は何のために背負っているの?」
「一体素材は何なのか?」
「どれぐらいの重さがあるのか?」
宝塚のスターが背負っているあの綺麗な羽根について、徹底解説いたします。
宝塚のトップはなぜ羽根を背負うの?
宝塚のトップスターが大きな羽根を背負うのは、「慣例」と言うしかありません。
宝塚の衣装はパリのフレンチカンカンなどを参考に作られているので、その影響を受けているのではないでしょうか。
過去には羽根を背負わずにフィナーレのパレードをしたことがあり、その時は初日から大不評だったことがあります。
そのため東京宝塚劇場での再演では、急遽羽根を追加することになったという話も残っています。
それ以降、宝塚歌劇団では羽根の需要の高さを認識し、毎公演のフィナーレで羽を使用するようになりました。
宝塚の羽根はいつから?
宝塚のフィナーレであの大きな羽根が登場したのは、1980年でした。
しかし、実は登場し始めた1980年と1980年の舞台では、全ての作品で羽根が登場したわけではありません。
本格的に、羽根が定着したのはそれ以降のことになります。意外と歴史が浅いことがわかりますよね。
今でも作品によっては、羽を使用しないこともあるんですよ。以下が羽根を使用しなかった公演です。
・タカラヅカ・オーレ
・Me and My Girl
・ベルサイユのばら
・風と共に去りぬ
背負い羽根は実は娘役のものだった?
今ではトップスター特有のものと思われる背負い羽根は、昔は娘役のドレスに付けているものでした。
それが1960年に上演された「華麗なる千拍子」で寿美花代さんが網タイツにだるま姿で背中に羽根をつけて付けて登場しことで、羽根は男役トップスターの代名詞になるきっかけとなりました。
宝塚の羽根はどうやって作っているの?
宝塚の羽根は、オーストリッチやキンケイ、ギンケイの羽根が使われています。アクセントとしてキジの細くてシャープな羽根が使われることも多くあります。
キジの羽は、トップスターの背負い羽根のみつくことが多くラメ加工がされておりキラキラと光とてもゴージャスです。
また、現在ではトップスターの背負い羽根は「ナイヤガラ」と呼ばれる床まで垂れ下がっているようなデザインが主流です。
「ナイヤガラ」が付いていると、背負い羽根はさらにゴージャスに、またさらに重くなります。
宝塚の羽根はどのくらい重いの?
トップスターが背負っている羽の重さは、15キロ〜20キロと言われています。
先ほどもお伝えした「ナイヤガラ」がつくことでかなり重くなっているようですね。
ちなみに、トップ娘役さんと2番手さんの羽はナイヤガラがつかないので8〜10キロです。ザッと倍の重さになり、その重さの分タカラジェンヌとしての責任も重くなるようですね。
タカラヅカスカイステージで計測したことも!
タカラヅカスカイステージの「特命☆すみれリサーチ」では、宝塚の背負い羽根の重さを計ると言う検証が行われていました。
実際に羽根を背負って計測したところ、7.5キロと言う結果になりました。
重さ10キロから20キロと言われている背負いまでですが、デザインによって重さが若干変わるようですね。
タカラヅカスカイステージでは、このように宝塚歌劇団の裏側がみられる番組がたくさんあります。
こちらから試聴できますよ↓
羽根はどうやって装着するの?
トップスターの羽付き衣装は、衣装の内側にランドセルのベルトが付けられています。
ジャケットと羽が一体型になったようなデザインになっており、まさに背負う感じでジャケットを着ます。
この衣装を身に付ける時は1人では無理なので、衣装係さんに手伝ってもらって着替えるようですね。
まとめ
宝塚トップスターが背負っている羽根は重いものだということがわかりました。
最近ではナイヤガラと呼ばれる滝のようなデザインがメインで、羽根さばきも大変そうですよね。
さらに、その大きな羽を背負ってあの大階段から降りてくるのですから、トップスターになるにも大変な体力が必要と言うわけです。
宝塚歌劇の舞台を見る機会がありましたら、そんなトップスターさんの羽にも注目してみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。