花組へ組替えとなった極美慎さんが、ついに東上初主演を飾るミュージカル『DEAN』。
27年ぶりに甦る伝説の舞台は、ジェームス・ディーンの短くも鮮烈な生涯を描き、宝塚ファンの間で大きな話題を呼んでいます。
本記事では、公演概要や過去の上演歴、極美さんの役どころに加え、注目度の高いヒロイン人事や豪華な共演者陣まで徹底解説。
読み進めることで、「極美慎×DEAN」の魅力と花組の未来予想図が見えてきます。ぜひ最後までご覧ください。
『DEAN』公演概要：日程、会場、スタッフ、そして27年ぶりの再演
『DEAN』は極美慎さんの東上初主演作として、宝塚ファンから大きな注目を集めています。ここでは、公演概要を3つの切り口で整理しました。
- 梅田芸術劇場、日本青年館での詳細スケジュール
- 演出家・谷貴矢氏が挑む27年ぶりの再演ポイント
- 大地真央さんから安寿ミラさんまで歴代主演の流れ
この章を読むことで、公演全体の基本情報を一度で把握できます。
公演日程と会場
・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2025年11月17日（月）～11月23日（日・祝）
※最前列から最後列までを対象にした「半館貸切」も発表されています。
・日本青年館ホール 2025年12月3日（水）～12月11日（木）
どちらも観劇しやすい中規模の劇場で、主演を務める極美慎さんの存在感を間近で感じられる貴重な機会となります。
特に「半館貸切」が話題となっており、公演の注目度の高さを裏付けています。
📌 「半館貸切（はんかんかしきり）」とは？
極美慎さん主演ミュージカル『DEAN』の 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演 で発表された特殊な座席販売方式。客席を 縦半分に分けて、最前列から最後列までのエリアを丸ごと貸切対象 とする仕組みです。
ファンクラブや企業などの特別枠として扱われるため注目度が高く、一般販売よりもチケット確保が難しいケースが多いといわれています。
スタッフと作品の特徴
潤色・演出を手がけるのは 谷貴矢氏。
繊細な潤色に定評があり、27年ぶりに再演される『DEAN』を現代の観客にどう蘇らせるのか大きな注目を集めています。
本作は 1976年にロンドンで初演 されたミュージカルで、楽曲の多さが特徴のひとつ。音楽の力で物語を引き立てる作品として知られています。
また、映画の撮影現場を舞台にスターの孤独や葛藤を描くというドラマ性の高い題材は、宝塚歌劇の中でも珍しい選択です。
古典的な作品に宝塚の華やかさをどう融合させ、新しい解釈を提示してくれるのか—— 『DEAN』 が再び脚光を浴びる瞬間に期待が高まります。
宝塚歌劇団での過去の上演歴
『DEAN』は宝塚歌劇団でこれまでに3度上演されており、極美慎さん主演の今回の公演は実に 27年ぶり の再演となります。
- 1981年（月組）：主演・大地真央（初演／バウホール）。翌年にはパルコSEIBUシアターで再演され好評を博した。
- 1992年（花組）：主演・安寿ミラ（再演）。
- 1998年（星組）：主演・絵麻緒ゆう（再演）。
1981年の初演では、大地真央さんが演じるジェームス・ディーンを中心に、ディーンの恋人ピア・アンジェリ（仁科有理）・共演女優エリザベス・テイラー（春風ひとみ）・ナタリー・ウッド（こだま愛）といった役が登場しました。
また、剣幸さん演じる宣伝マン・ベンなど、脇を固める役も印象的で、物語に厚みを与えていました。
宝塚版の『DEAN』といえば、名曲 「いつか」 や、黒のタキシードに赤いサッシュベルト、白いストール姿で気だるく別れを告げるディーンの 鮮烈なラストシーン が語り継がれています。
1976年ロンドン初演 の名作ミュージカルが、今回どのように蘇るのか、大きな期待が寄せられています。
「DEAN」、そして「幻のロミオ」極美慎への期待
永遠の青春スターとして語り継がれるジェームス・ディーン。その短くも鮮烈な生涯を舞台化した『DEAN』では、彼の孤独や葛藤をどう描くかが大きな見どころです。ここでは、物語の軸となる要素と、極美慎さんの役作りへの期待を整理します。
- 映画撮影現場に映るディーンの孤独と哀愁
- 極美慎さんのキラキラ感と役作りへの挑戦
- 幻のロミオが秘める将来へのロマン
哀愁を背負ったディーン像と、極美さんがこれまでに培ってきた魅力がどのように重なり合うのか、ファンの関心が集まっています。
ストーリーとディーンのキャラクター像
ミュージカル『DEAN』は、短い生涯で伝説となった青春スター ジェームス・ディーン を描く作品です。
舞台は代表作「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」の撮影現場で、スターの栄光の裏にある苦悩や夢、そして恋の破局が浮き彫りになります。
ディーンは 孤独で反抗的、でも繊細で傷つきやすい若者 として描かれ、恋人 ピア・アンジェリ との関係が物語の核心を担います。
極美慎さんには、ジェームス・ディーン特有の「表情」と「哀愁」をどう表現するかが大きな期待ポイントかもしれません。
そして伝説的なラストシーン。黒いタキシードに赤いサッシュベルト、白いストールを纏い、「それじゃぁ、また」と気だるげに手をあげる姿は、まさに ディーンの象徴 として語り継がれています。
この姿を極美慎さんはどう演じるのか、ぜひ注目したいですね。
極美慎の魅力と役作りへの期待
極美慎さんが挑むジェームス・ディーン役は、外見的な魅力と俳優としての成長が同時に問われる大役です。
抜群のスタイルと長い脚、そして笑顔と爽やかさにあふれる “キラキラ感” は、ファンから「カッコいいきわみくんにピッタリ」と評されています。
組替え後初めての舞台に向けて「全力で頑張りたい」と語る姿からも、気合の強さが伝わってきます。
一方で、ディーン役に欠かせないのは 「独特の表情」 と 「哀愁」。反抗的でありながら繊細で傷つきやすい若者の感情をどう表現するかが大きな鍵です。
これまで“キラキラ王子”と呼ばれてきた極美さんが、“哀愁王子”の要素を身につけられれば、男役としての深みはさらに増すはずです。
幻のロミオ
極美慎さんのキャリアを語るうえで欠かせないのが、ファンの間で話題となっている 「幻のロミオ」 です。
本来なら新人公演でミュージカル『ロミオとジュリエット』のロミオ役を務める予定でしたが、公演は新型コロナの影響で中止に。もし実現していれば、美しく、笑顔がキラキラ輝くロミオ が誕生していたはずだと語られています。
この事実は、極美さんと演出家 小池修一郎氏 の対話を収録した「1st フォトブック」で明らかになりました。
実際の本公演では、礼真琴さん・舞空瞳さん主演の舞台で パリス伯爵 を演じ、「カッコよくて嫌われないパリス」と評され、観客の印象に強く残っています。
そしてファンの期待は今も続いています。
版権の関係で当面は再演が難しいとされる『ロミオとジュリエット』ですが、「トップスター極美慎のロミオがいつか実現するかもしれない」 というロマンが支えになっています。
新人公演で叶わなかった役を、トップ就任後に果たす——そんなストーリー性があるからこそ、ファンは夢を託し続けているのです。
ヒロイン激バトル：東上ヒロイン候補者4名と大抜擢の可能性
『DEAN』は恋愛が物語の中心ではないものの、ディーンの恋人ピア・アンジェリをはじめ、ヒロイン格の役どころがしっかり存在します。
そのため、誰が東上ヒロインに選ばれるのかが、ファンの間では大きな関心事となっています。ここでは候補者の顔ぶれから、大抜擢の可能性、そして過去の配役の流れまでを整理します。
- 4名の候補に注目が集まる東上ヒロイン争い
- 彩葉ゆめさん抜擢に期待されるサプライズ要素
- 歴代ヒロイン配役から見える伝統と流れ
ヒロイン人事は組の未来を左右する大きなテーマ。今回の『DEAN』では誰が抜擢されるのか、その行方に熱い視線が注がれています。
候補者4名の顔ぶれ（新公ヒロイン経験者）
ミュージカル『DEAN』には、新人公演でヒロインを経験している花組の娘役4名が振り分けられました。娘役が豊作といわれる花組のなかでも、今回の東上ヒロインをめぐる争いは大きな注目を集めています。
まず、娘役2番手として存在感を放つのが 美羽愛（104期） です。バウや新人公演での経験が豊富で、聖乃あすかと組む舞台も多く、極美慎の東上初主演を支える最有力候補とされています。
一方で勢いを見せるのが 彩葉ゆめ（110期）。研2で『悪魔城ドラキュラ』の新人公演ヒロインを務め、歌声の高さから「ただ者ではない」と話題に。ディーンの恋人ピア・アンジェリが若い設定であることもあり、大抜擢の可能性に期待が寄せられています。
さらに、実力派として知られる 朝葉ことの（103期） は、新公やバウでのヒロイン経験を持ちながら、近年は母役などの配役が続いており、ヒロイン路線から外れたのではと指摘されています。
そして初音夢（105期）は芝居巧者で、新公ヒロイン経験者。ナタリー・ウッドといった役どころが予想されており、舞台を支える存在として期待されています。
経験豊富な美羽か、勢いの彩葉か、それとも別の候補か、花組の次世代を占う重要な人事として注目が集まっています。
彩葉ゆめ大抜擢の可能性
花組110期生の 彩葉ゆめ さんは、いま最も勢いのある娘役として注目されており、『DEAN』でヒロインに抜擢されるのではないかと話題になっています。
研2の早い段階で『悪魔城ドラキュラ』新人公演のヒロインを務め、その伸びやかな歌声は「ただ者じゃない」と評されました。
この時点での起用が、『DEAN』のヒロインを見据えた布石ではないかという見方も出ています。
物語の中心となるディーンの恋人 ピア・アンジェリ は、3人のヒロイン格の中で最も若い設定。役の大きさも研2の彩葉さんに「ちょうど良い」とされ、大抜擢の可能性は十分に考えられます。
過去には、107期の七彩はづきさんが新公やバウを経ずに東上ヒロインとなった例もあり、彩葉さんがその後を追うのではと注目されています。
もし実際に起用されれば、それは「かなり早い抜擢」であり、極美慎さんとの並びが「夢夢しく美しい」と評される未来像も浮かびます。
さらに、過去に 一路真輝と花總まり が東上公演で組んだ際のように、将来のトップコンビを見据えた「お見合い人事」の意味合いを持つ可能性も語られています。
過去の主要娘役配役
『DEAN』は恋愛がメインの物語ではないものの、主人公の人生を彩る3人の娘役が大きな存在感を放っています。
特にディーンの生涯唯一の恋人 ピア・アンジェリ は実質的なヒロインとされ、過去公演でも毎回注目を集めてきました。
1981年の月組初演では 仁科有理 がピアを演じ、映画『ジャイアンツ』の共演者 エリザベス・テイラー を春風ひとみ、そして『理由なき反抗』の ナタリー・ウッド をこだま愛が担当しました。
その後、1991年花組では 森奈みはる がピアに抜擢され、1998年星組では 妃里梨江 が同役を引き継いでいます。
恋人役や映画共演者といった実在の女性たちが登場するのは『DEAN』ならでは。今回の公演でも誰がピアを演じるのか、そのキャスティングは大きな見どころとなりそうです。
極美慎を支える「DEAN」チームの豪華な共演者陣
組替え直後で東上初主演を迎える極美慎さんを支えるため、『DEAN』にはベテランから若手まで頼もしい顔ぶれが揃いました。
組長・副組長による厚いサポート、次世代を担う若手スターの並び、そして歴代で重要な役を担ったキャラクターの配役予想まで、花組の未来を占う舞台としても注目されています。
- 組長・副組長、同期による安心のバックアップ体制
- 若手路線スターが一堂に会する未来予想図
- 歴代の役どころを踏まえた配役予想と注目ポイント
豪華な共演者たちが集うことで、極美慎さんの挑戦は一層輝きを増し、観客にとっても見どころの多い舞台となりそうです。
手厚いサポート体制
星組から花組へ組替え直後、しかもいきなり別箱主演＆東上初主演という大役を担う極美慎さん。その挑戦を支えるために、『DEAN』にはまさに“手厚い布陣”が組まれています。
まず心強いのは、美風舞良（組長）と紫門ゆりや（副組長）のそろい踏み。トップコンビ公演や全国ツアー級でしか見られないような組長・副組長そろっての参加は、今回がいかに特別扱いであるかを物語っています。
さらに、極美さんと同じ100期の同期である一之瀬航季や糸月雪羽も合流。慣れない環境でも同期が側にいることで、大きな精神的支えになるでしょう。
加えて、路線スターの希波らいと（103期）と天城れいん（104期）が同じ舞台に配置されたことも話題。彼らが脇を固めることで、花組の「未来予想図」が舞台上に並ぶ豪華さとなりました。
トップへの道を走り出した極美慎さんを、多彩なメンバーが全力でサポートする——まさに特別仕様の舞台といえそうです。
花組の未来予想図：若手路線スターの揃い踏み
極美慎さんの東上初主演を支えるメンバーとして、花組の若手路線スター 希波らいと（103期） と 天城れいん（104期） がそろって『DEAN』に振り分けられました。
この豪華な並びに「花組の未来予想図では？」とファンの間で大きな話題になっています。
希波さんはバウ主演を経験し、長身で小顔という抜群のビジュアルに明るい笑顔が魅力。天城さんは新人公演主演を2度務めた実力派で、フレッシュながら存在感を放つ男役です。
路線スター2人が同じ別箱公演に配置されること自体が驚きであり、「キラッキラの並びが見られる」と期待の声が上がっています。
配役予想では、宣伝マンの ベン役 に希波さん、ピア・アンジェリの婚約者 ビッグ・ダモン役 に天城さんが有力視されており、極美さんを舞台の男役面からしっかりと支える布陣になりそうです。
まさに、花組の次世代を象徴するラインナップといえるでしょう。
主要男役の過去の配役（予想）
『DEAN』では、主人公ディーンを取り巻く男役たちも物語の軸を支える重要な存在です。
特に ベン（宣伝マン）、ビッグ・ダモン（ピアの婚約者）、モーゼス（友人で理解者）の3役は毎回注目されてきました。
1981年の月組初演ではベンを 剣幸 が担当し、1991年花組では 真琴つばさ、1998年星組では 朝宮真由 が続きました。
ビッグ・ダモンは1991年に 紫吹淳、1998年に 涼紫央 が演じており、スター性のある男役が抜擢されてきたことが分かります。
今回（2025年 花組）の極美慎主演公演では、若手スターと同期がそろって配役予想の中心に。ベン役は経験豊富な 希波らいと（103期）、ビッグ・ダモン役は新公主演2回の 天城れいん（104期）、そしてモーゼス役は同期の 一之瀬航季（100期） が有力とされています。
もちろん、27年ぶりの再演は谷貴矢先生の新しい潤色によって生まれ変わるため、役割や演出が変化する可能性もあります。
それでも、今回の配役予想は花組の“次世代布陣”を読み解く上で大きな手がかりとなりそうです。
極美慎の覚悟と花組への意気込み
星組から花組へ組替え直後、しかもいきなり別箱主演・東上初主演という大役を担う極美慎さん。
過酷な状況にもかかわらず、彼女は「全力で頑張りたい」と真っすぐな言葉で覚悟を語っています。
未知数のお稽古場に飛び込む不安よりも、同期や仲間と舞台に立てる喜びを大切にしており、「すごい楽しみ」と笑顔で語る姿が印象的です。
また、花組トップスター 永久輝せあ さんへの尊敬の念も強く、下級生時代から稽古場で学んできた経験を振り返りつつ、「これから近くで学べるのが本当に楽しみ」と心を弾ませています。
花組観劇時には「1対78名のお見合い」と表現するほど緊張した出来事も明かし、組替え直後ならではのエピソードでファンを楽しませました。
さらに舞台人としてのプロ意識も高く、味噌汁を日課にして塩分補給や体調管理を徹底。「お肌がツヤツヤなのもそのせいかも」と照れながら答える場面からは、彼の飾らない人柄もうかがえます。
『DEAN』という新たな挑戦は、極美慎さんにとって試練であると同時に、大きな飛躍のステージ。花組の仲間とともに、そして観客とともに——新たな物語を描き出す姿に期待が高まります。
