すでに毎年恒例となっている宝塚音楽学校の受験から合否密着を、2023年も『沸騰ワード』が特集しました。
今回は、私の番組感想をお伝えしたいと思います。人それぞれの感じ方がありますので、参考程度にお読みください。
沸騰ワードとは?
『沸騰ワード10』(ふっとうワードテン)は、日本テレビ系列で毎週金曜日の19時から放送されているバラエティ番組です。業界の垣根なく、話題になっているキーワードを取り上げた特集番組で人気を集めています。その番組内の人気コーナーとして宝塚音楽学校受験スクールの密着があります。
2023年の沸騰ワードの内容は?
2023年3月19日(東京会場)と21日(宝塚音楽学校)で実施された宝塚音楽学校の受験生に密着し、合否までを放送していました。密着したのは初嶺麿代先生が主宰する宝塚音楽学校受験スクール受験スクールに通う4名の受験生です。
初嶺麿代さんのスクール詳細についてはこちらの記事をどうぞ↓↓↓↓
うち3名は高校3年生で今年最後の挑戦で、残りの1名は高校1年生というメンバー。見たところ高校1年生の方は男役志望で、3名は娘役のようでした。
【ネタバレ注意】密着した4名のうち合格したのは?
密着したメンバーで合格したのは高校1年生の男役志望の方でした。結果は以下の通りです。
名前 | あおいさん | けいかさん | ゆりさん | はのんさん |
学年 | 高校1年生 | 高校3年生 | 高校3年生 | 高校3年生 |
受験回数 | 2回目 | 4回目 | 3回目 | 3回目 |
合否 | 合格 | 不合格 | 不合格 | 不合格 |
志望 | 男役 | 娘役 | 娘役 | 娘役 |
初嶺麿代先生の受験スクールからはあおいさんを含める4名が合格しています。
宝塚音楽学校合格に受験スクールは必須?
宝塚音楽学校の受験は一昔前に比べるときちんと対策をして受験に臨んでいる方がほとんどです。各受験スクールの合格者数を調べても、その合計数は定員40名を超える人数になっているため、複数のスクールに通っている方もいることが分かります。
受験会場に行っても受験スクール単位で会場入りしているパターンが多く、単独では心細さも倍増するのではないでしょうか。しかし、星組の暁千星さんは受験会場で1人だったといった話をしていますし、中には受験スクールの所属せずに受験に臨み、合格している方ももちろんいらっしゃいます。
なぜ受験スクールに通うの?
ひと昔、ふた昔前であれば、バレエと声楽でそれぞれの先生に師事し、受験に臨む受験生がたくさんいました。受験スクールらしきものは宝塚音楽学校附属の『宝塚コドモアテネ』か『別科』しかなかったと記憶しているのですが、近年では全国各地に宝塚受験スクールがあります。
宝塚音楽学校の受験スクールについてはこちらをどうぞ↓↓↓↓
なぜ、受験スクールに通う受験生が多いのかと言えば、それは戦う方法を身につける!これに尽きると思います。指導に当たっている先生方は宝塚OG、または宝塚音楽学校の先生が多く、いわば宝塚音楽学校受験のエキスパートともいえます。
大学受験に勝つために予備校に通うのと同じく、宝塚音楽学校受験を制するためには受験スクールに通うことは、もはや必須と言えます。
天海祐希さんレベルなら受験スクールは不要かも?
宝塚は容姿端麗な人材を求めています。舞台人として魅力があれば受験スクールは不要かもしれません。例えば天海祐希さんは、バレエや声楽の実力で合格したのではなく、舞台陣としての素養を認められての合格でした。
当時は10年に1人の逸材といわれていましたが、結局その後も天海祐希さん以上の話題性を持って宝塚音楽学校に入学した方はいないのではないでしょうか。
過酷な宝塚音楽学校受験は仲間が必要
受験生は全員がライバルになるわけですが、たった1人で受験に臨むよりも、受験スクールで一緒にレッスンした仲間がいれば心強いはずです。緊張でガチガチになってしまっても、仲間と励まし合いながら乗り越えたタカラジェンヌも多いと思われます。
沸騰ワードの結果を見てつくづく思った!
宝塚受験は非常に過酷で、残酷です。一見、娘役っぽくて、将来舞台に立っている様子が想像できるような可愛らしい子でも、落ちてしまいます。その理由は、私の目は所詮素人だということです。審査員の先生方は、もっとたくさんの受験生を見ているわけですし、舞台を作るプロフェッショナルですので、それは当然ですよね。
受験生のうち、男役志望と娘役志望の割合はわかりませんが、圧倒的に娘役脂肪が多いような気がします。それは日本人の身長に関係していると思います。日本人女性の身長は高くなったとはいえ、まだまだ低いようです。その点で、男役が少ないのかなぁと思うのですが、皆さんはどう思いますか?
170cm以上の長身受験生は合格に有利?
男役は170cm以上が望ましく、高い方では180cm近い方もいらっしゃいます。日本人の中学生〜高校生の女子の身長を考えると、高身長の方はまだまだ少ないため、高身長で男役志望だと合格しやすい傾向にあります。
男役志望の方が合格しやすい?関連記事はこちらをどうぞ↓↓↓↓
身長165cmで男役になれたのは遠い昔の話で、今では身長165cmは娘役です。日本女性の身長は年々高くなっているとはいえ、周りを見渡しても170cmを超える長身の女子は少ないはず。それだけに劇団側も170cm以上の長身受験生は貴重視するのではないでしょうか。
1次試験突破が絶対条件
宝塚音楽学校の1次試験は面接のみです。ここを突破しなければ、これまで勉強してきたバレエも声楽も審査してもらえません。この受験システムは過去何度か見直しがされてきましたが、現在は以下のようになっています。
1次試験:面接
2次試験:バレエ・歌唱
3次試験:面接・健康診断
私が受験した時は、1次試験でバレエ・歌唱があり、2次試験で面接、3次試験はありませんでした。と、記憶しています(笑)
新曲視唱の厳しさは相変わらず
2次試験の声楽は課題曲の歌唱と新曲視唱があります。新曲視唱は受験生が苦手とするところで、私にも思い出があります。私が受験した時は、新曲視唱の譜面の最後の1音は先生がピアノを弾いたと思ったのですが、どうでしたでしょうか。どちらにしても厳しい試験だと思います。
バレエと歌唱どちらが優先?
これはあくまでも私の意見ですが、よほどの音痴でない限り、歌は入学してからでもなんとかなると思っています。一方、バレエは素質みたいなものがあると思っているので、手を上にあげた時点で「あ、これはダメだ」と素人目にもわかります。
まとめ
4月15日は入学式です。ニュースでもたくさん取り上げられると思いますが、どんな顔ぶれが見られるかが楽しみです。
これから宝塚音楽学校を目指している方は、受験スクールに通ってみるといいと思います。戦い方を知らなければ、ライバルに先を越されるだけです。どうしても入学したのであれば、多少お金はかかっても、受験スクールに通うのが合格への最短距離だと、私は思います。