雪組トップスター就任が決まった朝美絢さん。そのイケメンぶりは宝塚ファンはもちろん、宝塚ファンでない方からも注目を浴びており、パワハラ・いじめ問題でイメージダウン中の宝塚の救世主といっても過言ではありません。
そんな端正なルックスと演技力で知られる朝美絢さんですが、トップスターへの道は複雑で、彼女に対するさまざまな声も存在します。今回は、朝美絢さんの才能と舞台裏のストーリーを紐解き、朝美絢さんのトップ就任が遅れてしまった原因について紹介します。
朝美絢の人気と遅めのトップ就任
朝美絢さんは月組時代から宝塚内外で注目を浴び、将来のトップスターとして呼び声の高かった方です。結果的に雪組トップに就任したのですが、礼真琴さんや月城かなとさん、柚香光さんなどが既にトップになり、退団者もいることを考えると、少々遅い気もします。
ここでは、朝美絢さんの魅力やトップまでの道のりを深掘りします！
朝美絢のトップ就任までの道のり
朝美絢さんは95期生として宝塚歌劇団に入団しています。成績は24番だといわれており、中の下といったところでしょうか。ここでは、朝美絢さんの宝塚入団からの軌跡を紹介します。
2009年入団後月組から雪組へ
朝美絢さんは、2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団しました。初舞台は宙組公演「薔薇に降る雨／Amour それは…」で、その後は月組に配属されました。月組では、華やかなオーラと圧倒的な目ヂカラで注目を集め、2014年の「PUCK」で新人公演初主演を果たしました。
2017年5月31日付で、朝美絢さんは月組から雪組へと組替え。当時は、生え抜きトップ候補としての評価も高かったのですが、徐々に下級生に押される感じもなきにしもあらずでした。
そのため、ファンの間では、この組み替えが朝美絢さんのトップスターへの道を切り開く重要な転機となったとの意見があります。実際に、雪組では2018年の「義経妖狐夢幻桜」でバウホール公演単独初主演を果たすなど、組み替え後の雪組での顕著な活躍が高く評価され、組み替えが彼女のキャリアにとって有益な影響を与えたと考えられます。
個人的にはあーさとありのアイドルコンビが好きだったんですけどね〜
でも、結果オーライでした！
雪組への組み替えは実質的な3番手ポジション
朝美絢さんがトップスター就任まで15年を要していますが、宝塚歌劇団では珍しい事例ではありません。しかし、ファンからは「ついにこの時が来た」という反応が多く寄せられており、満を辞してトップスターになった感があります。
ところが、「朝美絢様はトップには向かない」との厳しい意見もあります。「真ん中向きではない」との表現は、トップスターに求められる中心的な存在感や、幅広い役柄をこなす能力に関して、一部の人々が疑問を感じていたことを暗示しているかもしれません。
一方では、「朝美さんがトップになるのは当然」という声もありました。結論として、朝美絢さんのトップ就任は彼女の能力と人気が認められた結果であり、多くのファンにとっては長く待ち望んだ出来事だといえます。就任までの長い期間も、彼女の着実な成長と努力を示しており、ファンには肯定的に受け止められているはずです。
朝美絢のトップ就任が遅めだった理由
朝美絢さんのトップ就任が遅れた理由は、正直誰にもわかりません。しかし、タイミング的なものもあったのかもしれませんね。どちらにしても想像の域を超えませんが、深掘りして紹介します。
雪組への組み替えのタイミング
朝美絢さんが2017年に雪組組み替えになった当時、トップは望海風斗さんで2番手は彩風咲奈さんでした。一方、朝美絢さんとトレードする形となった月城かなとさんも同様に3番手として月組に配属されています。
しかし、先にトップスターになったのは月城かなとさん。しかも、既に2024年7月7日の退団が決まっており（2024年6月現在）、大劇場公演5作を終えています。
この違いは2番手退団の時期です。月城かなとさんが月組移動になった時の2番手は美弥るりかさんで、トップ就任せずに退団しています。つまり、組み替えがなく、朝美絢さんがそのまま月組に残っていればもっと早くトップ就任があったかもしれませんね。
単純に考えればの話です。
宝塚人事にはもっと複雑な序列が関与しているようなのでご理解ください。
何事も時間がかかるとの自己分析も
朝美絢さんは、ダンスやセリフを覚えるのが苦手で「不器用だった」と入団当初を振り返っています。しかし、「できない、負けたくない」という強い意志が彼女を支え、困難を乗り越えるたびに新しい自己を発見したのだとか。
彼女が特に心に留めている「成功の反対は失敗ではない。挑戦しないことだ」という言葉は、目標に向かう過程の大切さを示しており、失敗を恐れず前向きに挑戦する姿勢が朝美絢さんの成長と輝かしいキャリアを形作っているといえます。
朝美絢の魅力
スロースターターの朝美絢さんですが、その魅力はなんといっても美形なところ！もちろん、演技や歌、ダンスも高く評価されていますよね！ここでは、朝美絢さんの魅力を深掘りします。
イケメンで実力派！
朝美絢さんは、その顔立ちの美しさで宝塚内外で注目を集めています。まるでジャニーズ系のアイドルのように整っており、舞台上でもその存在感は際立っています。
朝美絢さんの魅力は外見だけに留まらず、華麗な舞台パフォーマンスもファンを魅了する大きな要素。身長169cmと男役としては少々小柄ながら、彼女の繰り出すダイナミックなダンスは観る者を圧倒します。
さらに、朝美絢さんの演技の才能も見逃せません。新人公演での主演やバウホール公演での単独主演を務めるなど、着実にキャリアを構築。特に、時代劇「義経妖狐夢幻桜」での主演は、その現代的な演出で新たなファン層を惹きつけ、彼女の多様な魅力を際立たせました。
ファンを魅了する素敵な歌声
ネット上では、朝美絢さんの数年前の映像と現在とを比較すると歌唱力と声量が顕著に向上しているとの評価があります。ファンの間では、彼女の成長が明確に感じられるようで、歌い方の癖が出始めたとしても、それが彼女の個性として受け入れられています。
また、宝塚スカイステージの「夢の音楽会」でのエピソードも注目されています。この番組では、朝美さんは元トップスターの杜けあきさんと共にデュエットを披露。特に『ベルサイユのばら』の「愛あればこそ」と『忠臣蔵』の「花に散り雪に散り」の演出は、視聴者から高い評価を受け、感動的な反響があったと報告されています。
さらに、「忠臣蔵」の楽曲では、朝美さんの歌声が劇中の四十七士を彷彿とさせるとの声も挙がっています。
朝美絢さんの歌唱力は今後ますます磨きがかかりそうで、楽しみです！
朝美絢トップの今後の展望
朝美絢さんのトップ就任は、ファンの誰もが疑わないところでしたが、発表が遅かったですよね。しかし、公式発表も終わり、朝美絢さんのトップは確定しました。そこで、朝美絢政権としてスタートする雪組の今後を紹介します。
「愛の不時着」からのスタート
新たなトップスターのデビュー公演として、東京の東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）で11月30日に開幕する、ミュージカル「愛の不時着」です。
この作品は、2019年に韓国で大成功を収めたテレビドラマ「愛の不時着」が原作で、パク・ジウンが執筆し、STUDIO DRAGON by CJ ENMが制作を手がけました。
物語は、芸術学校でピアノを学ぶ一方で亡き兄の跡を継ぎ軍人となった北朝鮮のエリート将校リ・ジョンヒョクと、パラグライダー事故で彼の地に不時着した韓国の財閥令嬢ユン・セリの間に芽生える恋愛物語。ミュージカル版は、2022年に韓国で初演され、その後日本でも韓国キャストによる公演が行われれています。
今回の公演では、中村一徳が脚色・演出を手掛け、朝美絢さんがリ・ジョンヒョク役、夢白あやさんがユン・セリ役を演じ、新しいトップコンビが披露されます。
公演は、11月30日から12月15日まで東京の東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）で行われ、その後は12月22日から28日まで大阪の梅田芸術劇場 メインホールで開催されます。プレお披露目公演が、東京と大阪の2か所で行われるのも、ファンにとっては嬉しいポイントですね！
新2番手・縣千の主演公演も決定！
新生雪組の若き2番手・縣千さんは、新作ミュージカル「西洋奇譚『FORMOSA!!（フォルモサ）』－空想世界の歩き方－」の主演が決定しています。この作品は、熊倉飛鳥が脚本と演出を手がけ、縣千が謎多き人物「ジョルジュ・サルマナザール」役を演じます。
物語は18世紀の偽書「台湾誌」の著者ジョルジュ・サルマナザールをベースにしており、彼の名声が広まる様子からその顛末までをユーモラスに描く作品。
公演は、12月2日から11日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで、翌年1月8日から13日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で行われます。こちらも楽しみですね！
朝美絢は人気がない？のまとめ
朝美絢さんは、過去にFNS歌謡祭への出演経験があり、SNSでは「あのイケメンは誰？」と視聴者をざわつかせた経歴があります。テレビに出ればたちまち話題になるルックスから、宝塚歌劇団としては新規ファンを取り込むための大切な存在だといえます。
トップになるタイミングが同期に比べると少々遅くなってしまったのも、自身が評価する「不器用」さも全部ひっくるめて朝美絢さんの魅力です。
タイミングも評価も完璧なトップスターもいらっしゃいますが、朝美絢さんのペースで素晴らしい雪組を作ってほしいですね！
