花組新トップスター・永久輝せあさんが演じるのは、吸血鬼ドラキュラ伯爵の息子、アルカード。
敵か味方か――闇と光の狭間で揺れ動く孤高のプリンスとして、物語の中心を担います。
ゲーム版で印象的な“逆さ城”や荘厳なオルガンの旋律といった要素も盛り込まれつつ、
宝塚らしい「ロマン」と「キラキラ」で包み込んだ演出は、ホラーが苦手な私でも「こわい」より「ときめき」が勝ってしまう絶妙なさじ加減でした。
ちなみに“逆さ城”とは、ゲーム『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場する、上下が逆転した幻想的なマップ構造のこと。舞台でもしっかり再現されていましたよ。
劇場ロビーに足を踏み入れた瞬間、深紅のじゅうたんに照らし出された満月のライトが目に飛び込んできます。
まるで“ドラキュラ城のエントランス”に迷い込んだような演出で、観劇前から気分が高まります。
フォトスポットでは、お客さまがセルフィーを楽しんでいて、こちらまで笑顔に。
平日夜の公演でも女性同士やおひとり観劇の方が多く、「きっとこの時間を楽しみに一日頑張ってきたんだろうなぁ」と、同じ気持ちでいることに心があたたかくなりました。
このレビューでは〜〜
- 原作ゲームとのリンク
- 鈴木圭先生による“胸きゅんホラー”演出
- 永久輝せあさんを筆頭としたキャスト別パフォーマンス
を、ネタバレは控えめに、でも心がふわっと温まるトーンでお届けしていきます。
必要に応じて、このあとに続く章やキャスト紹介などを追加していけますので、続きをご希望でしたらお気軽にどうぞ。文章のトーンはこのまま統一できます。
ミュージカル・ロマン
『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~』レビュー
2025年6月7日(土)〜7月20日(日)
会場:宝塚大劇場(兵庫・宝塚)
座席料金:
SS席 12,500円/S席 8,800円/A席 5,500円/B席 3,500円
ライブ配信:
千秋楽を含む一部公演で実施予定(タカラヅカ・オン・デマンド)
キャスト別パフォーマンス分析
物語を彩るのは、花組の実力派メンバーたち。それぞれのキャラクターに息を吹き込み、舞台の世界観をより深く印象づけてくれました。ここでは主要キャスト4名の魅力を、役どころごとにご紹介します。
永久輝せあ — アルカード(主人公格)
トップお披露目でついに“中央”に立った永久輝せあさんが演じるのは、孤高の吸血鬼アルカード。
月明かりの中にスッと現れる第一声から、もう世界が変わる感覚。「あ、これは新しい時代の幕開けなんだ」と感じさせてくれる立ち姿でした。
物語を背負う存在としての重みと、傷ついた青年の繊細さを、目線の動きや指先の緊張感で表現していて、ただの“カッコいい”を超えて、“美しく哀しい”アルカードが息づいていました。
ソロパートでは、音楽の余白に感情をにじませるような語り口で、耳にも心にも残ります。
剣を構えるときの静けさ、マリアと向き合うときの微かな揺れ――
そのすべてが“永久輝アルカード”であり、舞台の中心にいることの意味を感じさせてくれました。
星空美咲 — マリア・ラーネッド
清らかで、でも芯のあるマリア像を体現した星空美咲さん。
彼女の登場と同時に、舞台全体に“祈り”のような空気が広がり、観客の心をふっとやさしく撫でてくれる存在です。
アルカードとの関係性では、ただ守られるヒロインではなく、「あなたを信じたい」という意志をもった女性として描かれていて、言葉ひとつひとつに想いがこもっていました。
特に、後半のある場面――手を差し伸べるその瞬間の表情に、客席からすすり泣きが聞こえたのも納得です。
“星空マリア”は、まさに物語の希望でした。
聖乃あすか — リヒター・ベルモンド
真っ直ぐで熱いハンター・リヒターを演じたのは、聖乃あすかさん。
正義感と迷いをあわせ持ったキャラクターを、気負わず自然体で演じきり、まさに“等身大の英雄”という印象でした。
舞台前方でのアクションや剣さばきのキレも見事でしたが、それ以上に印象的だったのは、アルカードと対峙する場面で見せた目線の揺らぎ。
“敵”として割り切れない葛藤が、セリフ以上に表情で語られていて、そこに聖乃さんならではの繊細さがありました。
マリアとのやりとりでは、彼女を思う気持ちを押し込める不器用な優しさもにじんでいて、作品全体に深みを加えてくれました。
輝月ゆうま — ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ
威厳と哀愁をあわせ持つ“父”として、物語の核心に立ったのが輝月ゆうまさん。
その存在感だけで、城の空気が変わる――そう感じるほどの圧倒的な説得力がありました。
深紅のマントを翻し、重々しい語り口で語るドラキュラの言葉には、孤独と執念が渦巻いていて、どこかアルカードとの共通点も感じさせます。
特に終盤、息子と向き合う場面では、セリフを超えて“父としての覚悟”がにじむ演技にぐっときました。
光と闇、赦しと別れ――すべてを背負った“ドラキュラ像”は、まさに舞台の重心として欠かせない存在でした。
このように、それぞれのキャラクターが持つ物語性を、役者の魅力と技術で最大限に引き出していた今回の花組公演。
永久輝せあさんの新たな船出を、花組のチーム力がしっかり支えているのを感じて、観ているこちらまで誇らしくなりました。
音楽・振付・二本立て構成
今回の『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~』は、一本ものではなく、ミュージカル・ロマン×レビューの二本立て構成。
前半に“ドラキュラの物語”という濃密なドラマを据え、後半では明るく華やかなレビューショー『VIVA! BRILLIANT!!』が展開されます。
物語の余韻を引きずりながら、ラストには笑顔になれる――この緩急のリズムが、まさに“宝塚らしさ”の真骨頂でした。
音楽:ゲーム原曲との融合と宝塚アレンジの妙
『悪魔城ドラキュラ』シリーズの代表曲「Bloody Tears」や「Vampire Killer」といったゲーム楽曲が、オーケストラサウンドに姿を変えて舞台に登場。
使用はあくまで“主題モチーフのワンフレーズ”にとどめており、聞き覚えのある旋律がふいに現れるたび、ファンとしては胸が高鳴ります。
特に印象的だったのは、アルカード登場シーンで流れる弦楽の旋律。
ゲームの世界観と、宝塚のもつ“情緒”をつなぐ音楽の橋渡しがとても丁寧で、違和感なく物語に没入できる仕上がりでした。
振付:アクションと耽美の共存
振付には、バトルシーンの“力強さ”と、ロマンスを彩る“耽美さ”の両方が織り込まれていて、一曲ごとに違う顔を見せる構成が印象的でした。
男役群舞では、黒と深紅の衣装を翻しながら、舞台奥へと視線を誘導するような動きで、探索型ゲームの感覚を表現。
一方で、マリアとのデュエットでは、寄り添うだけでなく“ためらい”の動きが加えられており、感情の機微がしっかり描かれていました。
アルカードとリヒターが交錯するシーンでは、剣を交えずとも緊張が伝わる“間”の取り方にドキッとさせられます。
二本立て構成の効果
前半の『悪魔城ドラキュラ』で深い余韻に包まれたあと、後半の『VIVA! BRILLIANT!!』が登場。
タイトル通り“きらめき”を全面に押し出したレビューで、まさに「宝塚ってやっぱりこうだよね!」と感じさせてくれます。
永久輝せあさんのトップとしての貫禄あるパフォーマンス、星空美咲さんのきらりと光る華やかさ。
そして聖乃あすかさんの軽やかなダンスに、輝月ゆうまさんのしっとりとした包容力――
キャスト全員が役を離れても輝いていて、“夢から目覚める幸福感”に満ちた後半でした。
美術・衣装・舞台機構
“ドラキュラ”という重厚な世界観に、宝塚ならではの華やかさと幻想性を加えた今回の舞台。
目に映るすべてが美しく、まさに「ビジュアルのご褒美」でした。
美術:舞台を包む“逆さ城”の美学
舞台全体に漂うのは、ゴシック様式をベースにした荘厳な雰囲気。
柱やアーチ、大階段などの装飾には、繊細な意匠と闇の重みが込められていて、吸い込まれるような没入感を与えてくれます。
特に印象的だったのが、“逆さ城”を思わせる舞台装置の使い方。
天井から吊られたシャンデリアや、鏡を多用した映像演出が“上下が反転した世界”を想起させ、原作ゲームを知っている人なら思わずニヤリとするはず。
照明による陰影も巧みで、時間帯や心情によって色温度を変えることで、物語の温度が視覚的にも伝わってきました。
衣装:ロマンと機能美の見事な融合
吸血鬼というモチーフにふさわしく、衣装は黒・深紅・紫を基調にした重厚なものが多め。
とはいえ、そこは宝塚。闇の中にもキラッと光るビジューや刺繍が施されていて、“怖い”より“美しい”が勝る絶妙なバランスでした。
アルカードのマントは裏地にシルバーが効いていて、ひるがえるたびに“影と光の揺らぎ”が浮かび上がります。
マリアのドレスは一見シンプルですが、胸元や袖のレースが柔らかさを引き立てており、清らかで芯のある彼女の人物像とリンク。
リヒターやハンター隊の衣装はアクションに耐えうる機能美を備えつつ、銀刺繍で正義の輝きを演出。
ドラキュラ伯爵の衣装は言わずもがな、深紅のベルベットに重厚な装飾が施された“王としての威厳”が感じられる一着でした。
舞台機構:立体的な空間構成が“ゲーム感覚”を呼び起こす
舞台の奥行きや高低差が効果的に使われており、観客の視線を奥へ、上へと自然に誘導する構成が見事でした。
プロローグでは、階段を使ってキャラクターが上下に移動しながら登場。
まるでゲームのスクロール画面のように“視点が動く感覚”があり、ゲームファンにはたまらない演出です。
また、映像投影と照明の連動も見どころの一つ。
満月がゆっくり昇るシーンや、逆さ城の映像が反転する場面では、照明と映像が完璧にシンクロし、まるで魔法のような空間が生まれていました。
このように、衣装・舞台・照明・映像、すべてが手を取り合って、“世界を構築する美術”として舞台全体を支えていました。
劇場を出ても、しばらく頭の中にはあの赤と青のコントラストが残り続けていたほどです。
見どころTOP5(ネタバレ控えめ)
宝塚らしいロマンと、原作ゲームの世界観が融合した本作。
ここでは、ストーリーの核心には触れずに、観劇中に思わず「うわっ…これ好き…!」と感じた見どころを5つご紹介します。
1. 月明かりに照らされるアルカードの“はじまり”
幕開きの静寂を破るように、永久輝せあさん演じるアルカードが月明かりの中に登場。
ゆっくりと光が差し込み、弦楽が寄り添うあのシーンは、まさに“宝塚の美”が凝縮された瞬間。
あの立ち姿だけで、彼が“主人公”であることが伝わってきました。
2. アルカード×マリアのデュエットで感じる“ためらい”
歌いながら寄り添う2人の姿は一見ロマンチック。
でもよく見ると、手を取りきれない微妙な距離感や、一歩踏み出せない視線の揺れに、ふたりの関係性の繊細さがにじんでいて、胸がきゅっと締めつけられます。
3. 男役群舞の“探索型ゲーム感”がクセになる!
プロローグで展開される男役群舞は、黒と赤のコートが風を切って舞う、圧巻のフォーメーション。
舞台の奥へ奥へと滑るように進んでいく姿は、まるでプレイヤーが城を探索しているかのような没入感。
ゲームファンも唸る演出にワクワクが止まりません。
4. ドラキュラとアルカードが“交錯”するラストの光
深紅と青白い光に包まれた父と子――
その光がゆっくりと中央で交差し、一瞬だけ“純白”になる演出には、言葉では語り尽くせない余韻がありました。
血のつながりと赦し、そのすべてを光で語る舞台美術の力に感動。
5. レビュー『VIVA! BRILLIANT!!』の“まばゆさ”が心を洗
重厚なドラマのあとに訪れるレビューでは、花組の魅力が一気に開花!
永久輝せあさんの堂々とした歌声と、星空美咲さんの軽やかなステップ、聖乃あすかさんの鮮やかな跳躍――
舞台全体が宝石箱のようにきらめき、観終わったあとに心がパッと晴れる幸福感がありました。
ストーリーの展開はもちろん見どころですが、こうした“一瞬のときめき”の連続こそ、宝塚ならではの醍醐味だと感じた作品でした。
観客&SNSの反応
初日から話題沸騰だった『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~』。
劇場の空気、そしてSNSのタイムラインからも、“これはただのゲーム原作舞台じゃない”という驚きと熱がひしひしと伝わってきました。
「まさかここまで泣くとは…」の声、続出!
吸血鬼×ゴシックホラーということで、「どちらかといえばクールな作品?」と思っていた方も多かったようですが――
観劇後のSNSでは「泣くと思ってなかった」「感情が追いつかない」といった声が続々。
中でも、アルカードとドラキュラの親子関係にグッときたという投稿が多数見られ、
「ゲームにはない“愛と赦し”の描写が心に刺さった」
「永久輝せあさんの目線だけで泣ける」
など、演者の表現力に感動したコメントが多く並びました。
レビューで“気持ちが切り替わる魔法”を実感
レビュー『VIVA! BRILLIANT!!』が始まった瞬間、客席の空気がふわっと明るくなるのを感じたという声も。
「暗く重いドラマの後に、きらきら笑顔で登場してくれる花組のみなさんが眩しすぎた」
「レビューで心が救われた…って思ったのは初めてかも」
という反応があり、二本立て構成の効果を実感するコメントも印象的でした。
会場の“熱”もひと味違った
筆者が観劇した日も、ロビーの熱気がすごくて――
平日夜にも関わらず、おひとり観劇の方や女性グループが多く、どこか“同志感”が漂っていたのが印象的でした。
「今日をがんばれたのは、ドラキュラが待ってると思ったから」
「次の観劇日があるから、生きていける」
そんな気持ちを、きっと多くの人が抱えていたはず。
劇場というより、“聖地”に近い空間になっていました。
ハッシュタグもにぎやか!
SNSでは
#花組ドラキュラ #永久輝せあ #月下の覚醒
といったタグが盛んに使われ、感想だけでなくファンアートや考察も多数投稿されています。中には「2回目でようやく冷静に観られた」「回数を重ねるたびに味が出る」といった、リピーター勢の声も。
作品の“奥行き”を物語っていました。
ゲームファン目線 vs 宝塚ファン目線 — 二重の満足度
『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~』がここまで反響を呼んでいる理由のひとつは、
“どちらのファンにとっても満足度が高い”という奇跡のバランスにあると感じました。
ゲームファンが思わず唸る“あの場面”の再現力
原作ファンの視点から見ても、今回の舞台はかなり“わかってる”。
たとえば「逆さ城」「Bloody Tears」「ヴァンパイアハンターの系譜」など、
印象的なキーワードや演出モチーフが的確にちりばめられており、決して表層だけをなぞっていないのです。
プロローグの男役群舞で描かれる“探索感”、満月とともに現れるアルカード、映像と音楽のリンク――
「そうそう、この感じ!」と思えるポイントが随所にあり、
“原作の魂”を尊重していることが、ひしひしと伝わってきました。
宝塚ファンには“いつものロマン”と“新しいトキメキ”を
一方で、宝塚ファンとして観たとき――
そこにはいつも通りのロマンティックな余韻と、ちょっと新鮮なスパイスがありました。
吸血鬼・父子の対立・赦し・再生というテーマは、宝塚の定番とも言える要素。
でもそこに、“ゲーム的な演出美”や“耽美ホラー”のテイストが加わることで、
今までにない角度から“ときめき”を感じられる構成になっていたのです。
トップスターお披露目という意味でも、永久輝せあさんの魅力が存分に活かされていて、
「この世界観で主役を張れるって、本当に強いな…」と改めて実感しました。
世界観を壊さず、でも宝塚らしく
何よりすごいのは、“世界観の再現”と“宝塚の美学”がまったく衝突していないこと。
ホラーやゲームにありがちなグロさ・暴力表現は一切なく、
でも決して軽薄にもならず、むしろ深い余韻と品格を残してくれた今回の舞台。
「宝塚でこの題材?」と最初に驚いた方こそ、
観劇後は「だからこそ観られてよかった」と思えるような、
まさに“文化の掛け合わせ”の成功例でした。
この作品に触れることで、ゲームファンは宝塚の奥深さに、宝塚ファンはゲーム世界の美しさに出会える――
そんな“二重の入り口と出口”が用意された舞台だったように思います。
チケット&遠征Tips
「観たい!」と思っても、宝塚大劇場は兵庫県・宝塚市。
遠征を考える方やチケットに不安がある方へ向けて、スムーズで快適な観劇のためのヒントをご紹介します。
チケットの取り方:ライブ配信も要チェック!
チケットの入手方法は、主に以下の4パターン:
- 宝塚歌劇Webチケットサービス(友の会会員は先行あり)
- 一般プレイガイド(e+、チケットぴあ など)
- 阪急交通社の観劇ツアー(宿泊付き・交通手配込み)
- 当日券(朝に並ぶスタイル。枚数に限りあり)
そして、どうしても現地に行けない方には――
タカラヅカ・オン・デマンドでのライブ配信という選択肢も!
特に千秋楽は毎回大きな盛り上がりを見せるため、
「画面越しでも観たい!」という方におすすめです。
遠征するなら…アクセスとホテルは早めにチェック
宝塚大劇場の最寄りは、阪急「宝塚駅」またはJR「宝塚駅」。
どちらからも徒歩10分以内とアクセスは良好ですが、観劇日は駅〜劇場が大変混み合います。
開演1時間前には駅に到着しておくと、心にも時間にも余裕が持てますよ。
また、週末公演は周辺ホテルの予約が取りにくくなるため、
遠征を決めたら宿の確保を先に!
宝塚市内はもちろん、梅田・三宮周辺に泊まって電車で移動する方も多いです。
観劇マナー&会場設備のワンポイント
- 会場内は写真NGですが、ロビーに設けられたフォトスポットは撮影OK。記念にぜひ♪
- 飲食はロビーのみ。お弁当・ドリンクの持参はOKですが、客席での飲食は禁止です。
- お手洗いは開演直前・幕間ともに混雑するため、早めの利用がおすすめ。
- 宝塚大劇場は1階・2階ともに傾斜が緩やかなので、どの席からでも比較的見やすい作りです。
観劇前後には、宝塚大劇場内のカフェ「くすのき」や、手塚治虫記念館なども楽しめます。
せっかく宝塚まで足を運ぶなら、“観劇+α”のプチ旅もおすすめですよ♪
総評 & こんな人にオススメ
『悪魔城ドラキュラ ~月下の覚醒~』は、
ホラーというテーマに、宝塚らしい“ときめき”と“美”を絶妙にブレンドした一作でした。
暗闇の中に浮かぶ月明かり、父と子の交差する運命、
そしてそれを支える花組メンバーたちの力強くもしなやかな表現――
舞台を観ながら、何度も心がふるえる瞬間がありました。
永久輝せあさんのトップスターとしての第一歩をこの作品で観られたこと、
その“始まりの特別感”を共有できたことが、ファンとして本当に嬉しくて。
劇場を出たあとの足取りは、きっと誰よりも軽かったと思います。
花組公演「悪魔城ドラキュラ」こんな方におすすめです!
- 永久輝せあさんの“今”をしっかり目に焼き付けたい方
- ゲーム原作の舞台化に不安があるけど気になっている方
- 宝塚の中でも“耽美×ダーク×ロマン”が好きな方
- レビューで明るく締めくくりたい、二本立て構成が好きな方
- ちょっと疲れた心を“美しさ”で癒したい方
ひとつでも当てはまったなら、きっとこの作品は心に残るはずです。
“ゲーム”と“宝塚”という異なる世界が出会ったとき、
そこに生まれたのは、意外にもこんなにもロマンティックで、温かく、
そして新しい“ドラキュラ像”でした。
ぜひ、劇場で――もしくはライブ配信で――
この奇跡の瞬間を、あなた自身の目で見届けてみてください。