2023年10月9日〜11月2日博多座で「ME AND MY GIRL」が上演されます。キャストは、専科の水美舞斗と星組の暁千星のダブルキャストという驚きの配役で、どっちのビルが見たいのか悩ましいところです。
今回は、ベテラン水美舞斗と永遠の弟キャラ暁千星の化学反応が楽しみな、「ME AND MY GIRL」博多座公演について紹介します。
「ME AND MY GIRL」とは
「ME AND MY GIRL」は、1930年代のロンドンを舞台にしたミュージカルで、ロンドンでの初演は1937年、ブロードウェイでは1986年に上演されました。
宝塚での初演は、1987年5月15日〜1988年3月30日まで月組によって上演されました。「ME AND MY GIRL」は、宝塚歌劇団としては、初の同組によるロングラン上演を樹立した作品でもあります。
その後も再演を重ね、ファンの間では「ミーマイ」の愛称で親しまれています。
初演からの主な配役
1987年5月15日〜6月23日
- 上演回数:50回
- 観客動員数:127,000人
主な配役
ビル:剣幸
サリー:こだま愛
ジョン卿:郷 真由加
ジャッキー:涼風真世
ジェラルド:桐さと実
マリア公爵夫人:春風ひとみ
1987年8月2日~8月30日
東京宝塚劇場
- 上演回数:49回
- 観客動員数:106,000人
主な配役は宝塚大劇場と同じ
1987年11月13日~12月20日
宝塚大劇場
- 上演回数:45回
- 観客動員数:100,000人
主な配役は宝塚大劇場と同じ
※1987年宝塚大劇場公演の12月5日・12日・19日の11時公演時の配役
ビル:涼風真世、
ジャッキー:剣 幸による役替わりを実施
1988年2月3日~2月11日
中日劇場
- 上演回数:14回
- 観客動員数:16,000人
主な配役は宝塚大劇場と同じ
1988年3月3日~3月30日
東京宝塚劇場
- 上演回数:48回
- 観客動員数:89,000人
主な配役は宝塚大劇場と同じ
※1988年東京宝塚劇場公演の3月15日17時半・19日13時公演の配役
ビル:涼風真世、
ジャッキー:剣 幸による役替わりを実施
1995年8月11日~9月25日
宝塚大劇場
- 上演回数:62回
- 観客動員数:169,000人
主な配役
ビル:天海祐希
サリー:麻乃佳世
ジョン卿:久世星佳
ジャッキー:真琴つばさ
ジェラルド:姿月あさと
マリア公爵夫人:邦なつき
1995年12月1日~12月26日
東京宝塚劇場
- 上演回数:44回
- 観客動員数:117,000人
主な配役は宝塚大劇場と同じ
天海祐希さんが新人公演でビルに抜擢されたのは、研究科1年の頃で、当時はかなり話題になりました。超ロングランとなった月組による「ME AND MY GIRL」上演の後、花組・月組と交互で再演が繰り返されており、今回星組による「ME AMD MY GILR」は初となります。
ME AND MY GIRLの魅力
「ME AND MY GIRL」は、現代版「マイフェアレディ」のようなストーリー展開で、誰もが笑顔になれるようなハッピーエンドが魅力です。
思わず口ずさみたくなるような音楽は、舞台と客席の一体感を生み「何度でも観たくなる作品」だと、観劇した方なら、きっとそう言うはず…そんな作品です。
劇中には、ビルとサリーの愛情はもちろん、いろんな世代の愛の形が描かれています。だからこそ、幅広い世代に支持されるのかもしれません。
代表曲でもある「ランベスウォーク」では、演者が客席に降りるシーンもあり、コロナが第5類に位置付けられた現在なら、ファンにとっては、客席降りも期待したいところでしょう。
水美舞斗ってどんな人
写真引用元:宝塚歌劇団公式HP
ご存知の方も多いはずですが、初めての方のために水美舞斗さんのプロフィールを紹介します。
水美舞斗のプロフィール
大阪府寝屋川市出身
身長:170cm
みなみ・マイティー・王子などの愛称で親しまれています。
宝塚歌劇団歴代を見ても、他に類を見ないほど優秀な人材が揃っているといわれている95期生として宝塚歌劇団に入団しました。
入団時の成績は3番と優秀で、宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で初舞台を踏み、その後花組に配属されています。
2015年、「カリスタの海に抱かれて」で新人公演初主演、2018年にはバウホールでの主演も務めています。その後、2021年には「銀ちゃんの恋」で東上公演初主演をし、2022年の「巡礼の年/Fashionable Empire」より花組新2番手に昇格しました。
花組2番手から専科に移動
これで、時期トップの座に王手をかけたと思っていたところ、2023年4月28日付で専科に移動。ファンを驚かせました。
専科とは、花・月・雪・星・宙の5組の垣根を越え、どの組にでも出演できる組です。芸に秀でた方が配属される組であると位置付けられていますが、私としては「退団せずにこのまま宝塚に骨を埋める方」といった認識があります。
俗にいうところの「ベテラン組」といった感じでしょうか。
昔は年配のタカラジェンヌが移動する組のイメージでしたが、最近では水美舞斗さんや輝月ゆうまさんなど人気絶頂の方も専科に移動するケースも出てきました。
ちなみに、偶然にも水美舞斗さんと輝月ゆうまさんは、95期生の同期です。
95期生に関する詳しい記事はこちらをどうぞ↓
宝塚歌劇団95期生の成績順は?次にトップスターになるのは誰?
暁千星ってどんな人
写真引用元:宝塚歌劇団公式HP
暁千星さんを知っている方はたくさんいらっしゃいますが、知らない方のために暁千星さんのプロフィールを紹介します。
暁千星のプロフィール
広島県福山市出身
身長:173cm
ARIの愛称で親しまれています。
2012年、宝塚歌劇団に98期生の首席という素晴らしい成績で入団しました。2013年には、宝塚トップスターへの登竜門ともいわれている、阪急阪神初詣ポスターモデルに起用されています。同年、組み回りを経て、月組に配属。ずっと月組の御曹司と呼ばれ、月組の弟キャラ的存在でした。
2014年の「明日への指針」で新人公演初主演し、その後も4度に渡って新人公演主演を務めています。
2015年には、バウ・ワークショップ「A-EN ARI VERSION」で、当時月組だった朝美絢さんとW主演を務め、2017年の「Arkadia」でバウホール公演単独初主演を果たしました。
2022年の「ブエノスアイレスの風」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、東上公演初主演。これで、誰もが認めるトップスター路線のタカラジェンヌになったわけです。
宝塚トップスターについてはこちらの記事をどうぞ↓
以前から囁かれていた星組への組み替え
ずっと月組でいてほしいというファンの願いも虚しく、2022年5月27日「ブエノスアイレスの風」の千秋楽をもって、星組に組み替えとなりました。
弟キャラだっただけに「いじめられないかしら」「ちゃんと馴染める?」など心配したファンも多かったのではないでしょうか。
そんなファンの心配もよそに、星組に配属されてからの暁千星さんは、リミットが外れたように舞台上での輝きが増したような気がします。
星組には2番手として配属されてとばかり思っていましたが、1年以上番手ぼかしで2番手とも3番手とも読めない位置付けに甘んじてきました。しかし、ライバルだった瀬央ゆりあ(このかたも95期生)の専科移動発表により、2番手確定?間違いなしと考えられます。
水美vs暁!どちらのビルが見たい?
私個人としては、暁千星さん一択です。
水美舞斗さん、暁千星さんともビルにはピッタリですが、暁千星さんのちょっと頼りない感じは、まさにビルのイメージです。
サリーを幸せにしたい、頼ってもらいたいのに、実はサリーの方が一枚も二枚も上手だった…という感じが、暁千星さんの方が出しやすいのではないかと思います。
逆に、ジョン卿は水美舞斗さんの方がピッタリだと思っています。水美舞斗さんの方が大人の男性のイメージが強いです。
ネットを検索しても、ビル役には「暁千星ONLY」の声が多いようです。皆さんはどう思いますか。
チケットは入手困難必至!ライブ配信なら確実に観劇OK
博多座は、収容人数1,454名ととっても小さな劇場です。チケットはかなりの入手困難が予想されます。そこでおすすめなのが、ライブ配信です。まだ、配信があるかどうかは発表されていませんが、配信があれば自宅でゆっくりと観てはいかがでしょうか。
ライブ配信は、U-NEX・Rakuten TV・dTVで視聴できます。
まとめ
本来なら星組トップスターである礼真琴さんが主演をするはずだったのでは?との噂もある「ME AND MY GIRL」。
しかし、10月11月は、礼真琴さんは働き方改革で、長期休暇中です。そこで、白羽の矢が立ったのが暁千星さんということでしょうか。
これで2番手確定?とも思いたいところですが、水美舞斗さんとのW主演で、なかなか保護者の付き添いが取れないありちゃん。ファンとしては、早く独り立ちしてもらいたいです。
とはいえ、暁千星さんのキュートさ満開のビルがとても楽しみ!私は、ライブ配信で楽しみたいと思って、配信があるのを期待しています。